政権が変わり安倍内閣が発足してから世の中が、日本が変わっていっているようにひしひしと感じます。ここ何年も感じたことの無い感覚のようにも覚えます。

次々と矢継ぎ早に手を打ってくる安倍総理ですが、本日「強い経済取り戻す」と所信表明演説をされました。要点は
・アルジェリア人質事件のテロ行為を断固非難。国際社会と連携しテロと闘い続ける
・経済の再生が最大、喫緊の課題。大胆な政策でデフレ、円高から抜け出し「強い経済」を取り戻す
・東日本大震災からの復興に向け政府の体制を大転換する
・2月の日米首脳会談で日米同盟の復活を内外に示す。領土・領海・領空を断固守り抜く


政権を奪還後、「アベノミクス」と呼ばれる経済対策を打ち出して株価も上昇。安倍バブルが続いています。今日は、日経平均株価が1万1000円台に回復する場面もみられました。円安も進んでいます。


しかし、一方で懸念材料もあります。
アベノミクスについて外国から(国内もありますが)非難の声が次々と上がっている事です。
ドイツの首相は世界経済の懸念材料だと述べ、アメリカも同様で安倍首相の初外遊が門前払いにあったのはそのせいだとする声もあります。
金融緩和をアメリカは繰り返してドル安を作り、景気が回復に向っています。円安になればドル高に向うことが望ましくないのです。

デフレ対策には金融緩和しかないということは世界の経済では常識です。
ドル・ポンド・ユーロ・ウォン等、大幅に通貨供給量を増やし自国の通貨安を作り出している世界の状況を見れば明らかで、発行量を抑えてきた日本が円高・デフレになるのは当然のことなのです。

日本の金融緩和には懸念の声が上がっても、アメリカの金融緩和の自粛を求める声は世界では上がりません。
米国をはじめ欧州や韓国等も日本の金融緩和を不快に思ってるのですから、おそらく我々国民が想像も出来ないくらいの様々な圧力が政府に向うのではと考えられます。
その状況で、果たして物価が2%上昇するまで円を刷り増すことが出来るのでしょうか・・・あらためて思いますが、日本の立場は世界では本当に情けないくらいに弱いですね・・・
それを立て直すのはだれが首相であっても本当に並大抵のことではないと思います。

しかしながら「失われた20年」といわれる、長らく日本経済を苦しめてきたデフレや円高
、株安を克服するために、ようやく日本も本腰を入れて動き出しているといえます。
得てして我々庶民は自分への還元をすぐに求めがちでありますが、結果を急がず少し長い目で見守ることも大事なのかもしれません。
 

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