ワイズは、平成12年に開業して今年で16年目を迎える。
当時から、今現在まで業務している各コンサルティング事業において、お客様の申込先との契約で著しく状況が悪化していると言わざるを得ないのが、「保証コンサルティング」の賃貸保証である。

それは、家賃の保証会社の台頭に他ならない。
 
○全保連 ○Jリース ○日本セーフティ ○近畿保証サービス ○JRAG ○JID
○フェアー賃貸保証 ○ナップ ○フォーシーズ ○アルファ ○クレデンス ○フレンズ
○エルズサポート ○カーサ ○リクルートフォレントインシュア ○オーロラ ○レキオス 
○アーク ○ニッポンインシュア ○琉球セーフティー ・・・
 
一見すると一昔前に繁栄し、隆盛を極めたサラ金会社名を列挙したようになったが、これらは「家賃保証会社」である。
この他にもまだ家賃保証会社はあるが、主だったところを列挙した。
弊社が、事務所を立ち上げた時、上記のほとんどの会社はなかった。もしくは保証会社として知られた存在ではなかった。
しかし、今現在賃貸市場の契約において、家賃保証会社が入っていない物件の方が遥かに希少となってしまっている。
 
家賃保証会社の事業内容として、大きく二つの存在目的が挙げられる。
◆一つ目は、家賃保証会社が賃貸保証契約に介入することで、家賃保証会社が、お客様の保証人の代わりとなり賃貸契約を行うこと。
◆二つ目は、家賃保証会社が保証することで、物件の主に対し万が一家賃の滞納が発生した場合、家賃保証会社が立て替えてオーナーに支払を保証する。
というものが大きな前提となる。
 
二つ目に関しては、物件オーナーからすると有難い存在であるだろう。お客様が保証料も支払ってくれた上、家賃の滞納の保証までしてくれるのであるから。
 
ただし、一つ目のお客様の方からするとはっきりと言って迷惑な話である。
賃貸を借りる際、発生する諸経費と別途に保証人代行サービス料金が発生する上、保証人の替わりと謳っている家賃保証会社が保証人を請求してくるからである。
それも、不動産会社が今まで行ってきた保証人審査より遥かに厳しい保証人条件を求められているのが現状である。【「金融か!」もしくは「銀行か!」とツッコミの一つや二つも入れたくなってしまう】
昔の不動産会社や物件オーナーが行う入居審査はまだ、人情やお客様側に立ったあらゆる考慮や配慮があったと思う。しかし、家賃保証会社の審査はあくまでドライでビジネスライクに行われる。
オーナー側に取っての大きな存在価値があることは認めるが、肝心のお客様側からするとこれではたまったものではない。(借りてくれるお客様がいるから賃貸不動産経営は成り立つのでしょ。その大前提がある上で、どうか、賢明なるオーナーの方々、不動産会社の経営陣の方々は一考していただきたいものである)
 
「何故、保証人の代わりの家賃保証会社が金融審査並の保証人を求めるのか」
日々、現場の声を聞いてきた弊社の率直な思いである。
また、親身になり頑張っても契約まで辿り着けない不動産屋営業マン、そして保証会社の審査が通らず途方にくれている方々の声なき声でもある。
冒頭で述べた、昔よりお客様の契約申込において著しく状況が悪化しているというのはそういうことである。
世間的に信用があると言われる、公務員や上場会社へ勤めている方々さえ弊社に相談に来るということは、ほぼ全ての方に保証人を要求している保証会社が大半だと考えられる。
 
この辺の法的改善・整備、もしくは本当の意味での保証人代行としての役割を担う保証会社の台頭が望まれる。
 
このままで行くと、賃貸市場は低迷して行くのではないだろうか。 
家賃保証会社が介入していない物件に現在住まわれている方、また介入していない物件を見つけた方は恵まれているといえる。
 
現在は、本当に気安く引越しするのもままならない時代になっている。



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