このブログ投稿も既に13年になりますが、私も(よわい)84歳となり、既に“終活”の段階かなと思わされます。マスコミ報道を見ていると、「みんなで大家さん」のCMではないが、新聞もテレビも江戸時代の瓦版とあまり代わり映えしないなと思えるこの頃です。一般大衆の気を引くため“タイヘンダ!タイヘンダ!”と刺激的且つ表層的に流れていないかと危惧する次第です。現象面の奥に潜む奥深い原因や対策、長期的な流れ等にもう少し注力されても良いのではと考える次第です。そこで、今後数回に分けて、私なりに補充してみたいと存じます。尚、これ等は既に断片的には取り上げております。
1.    全ての動植物は環境の変化に強い影響を受けて進化、変化発展しますが、人類も同様であることは少し考えれば誰でも分かることでしょう。過去の長い歴史を見ると、日本の如く島国と他国との境界が陸続きの国々とは、政治や社会性が異なっていることも理解出来るでしょう。
島国は見知らぬ人々にも気遣いをするが、旧知の人々への特別な感情はそれ程強くないのに反し、国境を接し生きて来た人々は見知らぬ人々には、やや冷たいのに反し親族、同郷人等旧知の人々には、特別扱いする傾向があり、それらが政治や社会活動に影響しています。
2.    多くの民族が独自の言語や風俗習慣を有しており、更にそれぞれは自己の独自性に自尊心を有するがゆえに、面積人口など大国の数百分の一でありながら独立国となっている事例も沢山あることもご周知のことでしょう。一方では交通、通信などの急速な発展により、相互依存の関係が近代以降急速に進み、各種の国際的な枠組みが作られ、強化されつつあります。
3.    一方では、軍事力や経済力が強くなると、左翼や右翼勢力に関係なく、他国を支配しようとする様になり、戦争を含む幾多の抗争を生み出しました。その様な経験から、人類は「権力は腐敗し易く、絶対的権力は絶対に腐敗する」と言うことを学び、多くの全体主義、独裁主義の国々は、民主主義国家へと変貌を遂げました。それでも今なお不完全な段階であると言えるでしょう。
4.    今年は日中国交正常化50年目の年ですが、正常化に際し、「覇権主義を求めない、他国の覇権主義にも反対する」と,日中両国は約束し、世界に向かって発表しましたが、この数年来の中国の動きは明らかにこの重要な約束に反しているが、何故かマスコミも政府も強く、分かりやすく指摘することを止めてしまいました。不可解なことです。
5.    台湾問題に対しても、一つの中国を標榜するのは、問題ないが台湾の現在に至る歴史は中国の国民党政権と共産党勢力の内戦の結果、生じたものであり、共産主義勢力が台湾を支配したことは歴史上一度もないこと、政権与党や政府を自由に批判できるかどうか等、明らかに台湾の方が人類の歴史としては優れていることを、強調しないことも不可解です。何故東欧諸国はそろって民主化したかも、あまり検証されておらず、報道もされないのも不可解です。
6.歴史を教訓とするのは大切ですが、海洋国家である日本が同時に大陸国家たらんとした過ちは、大陸国家である中国が同時に海洋国家たらんとするのは過ちであり、最終的には失敗に終わることを指摘しないのも不可解です。失敗から学ぶだけでなく、伝授するのも大切です。

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