2022-1-11中国進出-中国を知る(215)中国との付き合い方(5)
前回中国の法治主義について記しましたが、日本や民主主義国の常識が通じない専制主義体制を理解することにはなったかと思う。更に記すなら、万一中国と日本が軍事衝突するような事態になった場合には、中国に投資している日本企業は全面的に中国軍を支援する義務があることも法成化けされていることを知るべきです。従い、中国の法治主義では日本の常識など通用しないことに留意すべきですが、ほとんどの日本人は余りにも無頓着と云う他ありません。
もっと中国の実情を理解すべきですが、残念ながら日本のマスメディアもあまり実態を掌握していないと思わざるを得ません。例えば:
1, 凡そ中国人なら、あらゆるチャンスをとらえて西側諸国の情報収集面で政府に協力する責務を背負っており、逆に中国の都合悪い情報は外国に流してはならず、若し流すなら国家反逆罪に問われても仕方ないと心得ています。特に日本の左翼的な人々は、”自分は親中国人士である“と思い込み、深入りをしたり、中国当局を批判して(中国の法令違反)、中国側よりスパイ容疑にかけられたり、反中国分子と見なされてしまう事例が後を絶ちません。
2, では中国批判はできないのでしょうか?そんなことはなく、むしろ日本側は政府はもとよりマスメディアに於いても、弱すぎてほとんど効果なしになっているとしか言いようがありません。従来中国が主張し、或いは公言していたことを逆手に取って「ほめ殺し」を実行すればよいのです。例えば50年前の日中国交回復時に、「日中両国は覇権主義に反対する」と、公約したのですから、これを繰り返し主張すべきです。「歴史を教訓とせよ」と言うことも同様です。大陸国家である中国が同時に海洋国家たらんとすることは、過去の日本が海洋国家であるにも拘わらず、同時に大陸国家たらんとして、満州国を建設したり、中国各地に租界地を作るなど、支配地を作った過ちを真似していると主張すべきでしょう。
3, 更に以前南アフリカのアパルトヘイトに対して、中国は人類の発展に逆行する悪行として、他国の問題ではあるが反対したが、ウイグル族やチベット族に対する少数民族虐待の情況は、人類の発展に逆行する問題で反対すべき事項であり、単なる内政問題ではないと言うべきでしょう。「衣食足りて礼節を知る」は元々中国から日本に伝来した格言であるが、残念なことに、最近の中国は「官民共に衣食足りて礼節を忘却す」の如き様相を示している。
少数民族に対しては、風俗習慣のみならず出生する子供の問題(以前は漢民族より多産を認めていた)にまで干渉するのは、正に人類の歴史発展に逆行するもので言語道断と言うほかない。1,000万人居ると言う満州族(中国最後の封建的王朝、清時代を建立した)に至っては、その文化はほとんど消滅してしまった。
4,「権力は腐敗しやすく、絶対的権力は絶対腐敗し崩壊する」との格言は、文革時代に中国でも学ばされたが、不思議なことに、習近平政権はこれを学んでいるようには見えない。文革時代10年と言うが、毛沢東が真に権力者だったのは2-3年間で、残りの7-8年は林彪や毛沢東夫人である江青等4人組が実権を握っていた。やはり中国の知人が言っていたように、「中国では本音を言えば、誰も平等な社会等望んでおらず、自分達が優遇される社会の実現こそ目標である」と言うことか!
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