2020-4-30 中国進出―中国を知る(194)日中関係はどうなるか?(7)
新型コロナウイルスによる世界的災難は当分続きそうだが、そろそろ本題の結論を述べたいと思う。中国や韓国は日本に対して歴史を正しく学んでいないと指摘し、時には大衆を動員し騒乱を起こすことがあるが、彼等こそ正しく学んでいないと思う。日本には中韓に迎合する人達も存在する一方、戦前の日本の行動を正当化したり、中韓両国は間もなく崩壊するだろうと論陣を張ったりする連中もいる。
1、戦前日本が戦った相手は、中国では中華民国であり中華人民共和国は存在していなかった。日本がアメリカを代表とする国連軍に無条件降伏した後、4年余経た後中華人民共和国は成立したのであり、八路軍との言葉で代表される中国共産党の軍事勢力は国共合作の名の下に、中華民国軍隊の一部であった。韓国は日本の植民地と云うより日本の一部分として処遇して来たのであり、欧米列強が続けてきた植民地政策とは異なった。台湾も同様であるが、台湾は日本に対して韓国の様な反日感情をほとんど抱いておらず、更に反日を正当化する様な論調もない。
2、戦前日本は中国だけでなく東南アジア諸国にも多大な災害を与えたが、政府間でも民間でも日本との関係は良好となり、中国や韓国とはまるで異なるが何故だろうか?
理由は簡単である。彼らは日本との関係を是々非々(日本のお陰で欧米から独立し、近代化が進んだプラスの面もあった)で見ており、戦後の長年の日本側の努力もあり、良好な関係を構築してきた。中韓両国は既に何度も紹介して来たように、古代文明では日本の父母であり、師匠であったとの強い潜在意識がある上、現代文明ではコンプレックスもあり、又政治家が自分達の統治政策にその様な潜在意識を悪用して来たことが、台湾や東南アジア諸国と全く異なっている原因である。
3、日本側にも無原則な贖罪意識の強い勢力や左翼思想に毒された勢力が居り、今尚害毒を流し続けている。別な言い方をすれば「羹(あつもの)に懲りて膾(なます)を吹く」勢力と云った方が好いかも知れない。端的に言えば「社会主義諸国は平和勢力であり、彼等の政策は擁護されるべきであり、一方アメリカは帝国主義であり、日本はそれに追随している。自衛隊に就いては、災害対策に従事するのは容認できるが、国防軍としては認められない」と云うことになる。一方米軍基地が日本にあるのは不愉快だが、日本の平和維持は米軍に依拠している、との矛盾した感情を有している。スイスや北欧諸国の平和維持には憧れるが、彼等の国では徴兵義務があったり、国民皆兵であったりすることには目をつぶっている。
4、一方戦前の日本はアメリカの策謀にはまり、真珠湾攻撃を初めとして戦争に駆り立てられたと弁護したり、中韓両国は遠からず崩壊するとの論調を張ったりする人達が居るのも事実である。偏狭な自己の価値観で物事を判断しており、夫々の国々には独自の伝統的風俗習慣や価値観があることを軽視しているとしか言いようがない。
民主集中主義が独裁主義に変化するのを避けられなかった社会主義諸国(東欧では既に消滅)、民主主義の唯一の欠陥であるポピュリズム(大衆迎合主義)をあおりながら、自己を正当化しようとしている左翼勢力、偏狭な国益追求主義の右翼勢力、いずれも賢明な大多数の日本人には受け入れられないでしょう。又、実質的に国家元首である天皇は古来国民を大御宝(おおみたから)と見ており、国民は天皇のお心を大御心(おおみこころ)として来た稀有な日本の国柄にも注目すべきでしょう。上記の根拠、背景は近日中に!
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