2017-9-15中国進出-中国を知る:(148)結局中国(人)とは何ぞや (12)
中国(人)とは何ぞや? 歴史家でなくとも、日本は古代に於いて多くの文化が中国や朝鮮半島から伝来したことは誰でも知っている。人種的にも生粋の縄文人以上に渡来人が沢山あり、混血して主要日本人を形成して来た為、見かけ上もほとんど判別つかない程である。外(国)人と言う時、無意識的だが、その範疇に中国人や韓国人を含めていない。これは中国でも同様であり、類似点が多いご近所と勝手に思い込み、むしろ相互理解を妨げている。
1、 少し考えれば誰でも分かることだが、「生きとし生けるもの、全て環境から多大な影響を受ける」は多くの動物や植物では理解しているが、我々人類も同様であることは普段考えず、国家民族間の相互理解の妨げになっている。特に大きな相違点を生み出す要素は大陸性国家民族か、海洋性国家民族かということである。
2、 大陸性国家に於いては、特別に大きな城壁でも作らない限り容易に越境が可能であり、紛争の原因になり易く、歴史上数限りなく民族紛争や戦争が発生した。日本の如き島国ではこれらの頻度は遥かに少なく、これ等が現代の国民性、民族性にも多大なる影響を与えている。オーストラリア、ニュージランド、イギリス、台湾等多くの島嶼国家や地域では日本人同様、見知らぬ人達にも親切で、犯罪も少なく、性善説に近い人達が多いことになり、旅行愛好者なら自己体験としても実感できるのではないだろうか?又周囲の目を気にしながら生きることも習慣化した。但し最近になり、宗教、人種の異なる移民の増加により変質している点も見逃せない。
3、 以前にも紹介したが、次のような中国の状況を日本と比較してみれば、より容易に理解できるでしょう。中流以上の団地では、その入り口に守衛所があり、建屋の一階入り口は暗証番号を押さなければ入れず、個々の住居入り口の扉が二重になっていることが多い。ものを盗むのは悪事だが、盗まれるのはもっと悪い。人に騙されるのは、だます以上に悪い。路上で困っている人を見かけても不用意に助けようとしてはならない、嫌疑をかけられる恐れがある。交通事故などに遭遇しても見知らぬ人が被害者なら、笑って見て居られる。役割分担や配慮すべき事項等相談すると、先ずは自分の願望や要求を主張する。この様な相違点は古代からの環境から生み出され後天的遺伝となったもので、容易には変えられない。
4、 一方「村八分」は日本でも現在殆ど聞かれなくなったが、芸能人や代議士などが個人的な男女関係等を週刊誌で報じられ、職を解かれたり仲間外れにされたりすることは、類似状況であり、日本社会の閉鎖性ともいえる。中国語では「全村絶交」というが、言葉としては理解できても、実態としては考えられない由。何処に居ても200㎞未満で海に到達してしまう日本と、逃げようと思えば何千キロも離れたところに行ける中国とでは、社会通念が大きく異なる。
5、 中国や韓国では、贈収賄や業務横領など大変多いが、世界的教訓である「権力は腐敗し易い」ことに加えて、民族性に起因することでもある。即ち周囲の不特定多数は信用がならず、一族郎党や同郷の士、同窓生等特定の縁故者を過度に重要視し、便宜を計り合うことになる。仮に日本の常識などで付き合い交流すれば、「冷たい奴だ」と見做され、支持されなくなるであろう。不幸なことに中国では反主流派だと犯罪にされ、韓国では大統領にまで登りつめても、政策の失敗があるか、政権末期には犯罪者にされてしまうことになる。
中国は世界中に孔子学院を増やし続けているが、中国社会自体が孔子の教えを率先垂範しないかぎり、本当の支持を得ることは、極めて難しいであろう。
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