4月13日より2週間ほど中国長江文明の中心都市、武漢と中国東北南端の港湾都市、
大連に旅行してきました。友人達と旧交を温めること及び最近の世情を観察することが目的でしたが、驚くこともありました。尚、尖閣諸島問題関連で友人達接触した人達との間では、不愉快な思いは全くなく、本来大多数の中国人の関心外の問題と改めて感じさせられました。タクシー運転手や商店では、何処から来たかと聞かれ、冗談半分に太陽が昇る国からと答えても日本だとは、なかなか分かって貰えず(韓国かとは言うが)、白地に真っ赤な太陽が千年以上も前から国の印だったと言うまで分かって貰えませんでした。円仁和尚(慈覚大師)が9世紀に中国各地を旅行した時、既に沢山の新羅人が山東半島に居留していたと、彼の日記に記していたほどですから、韓国人には日本人より親近感があるのは、尤もだと思わされた次第です。
☆ テレビの歌番組だけでなくカラオケでも、愛国歌曲やチベット讃歌が急増しており、文化大革命の予兆があった1966年時代の如き印象を持ちましたが、友人達は特段の意識はなく歌っている様でした。中国に駐在されている皆さんも特別な印象は持たないかも知れませんが!?又尖閣諸島問題では中国が実効支配を効果的に継続しているとの、中央テレビ、国際関連番組主体の第4チャンネルの4月23日夜のニュース解説番組には驚きました。番組はビデオ画像を駆使し軍事専門家と称する人が解説していたが、「本日日本の右翼80名が漁船に分乗して現れ、釣魚島に上陸しようとしたが、中国の海艦66号等が速やかに排除し、妨害した日本の海上保安庁の巡視船をも駆逐して、魚釣島を守った」との解説で、ビデオ画像は正しくこの通りで、撮影の角度やタイミングの見事さにびっくりした次第です。
☆ 相変わらずとの思いをしたのは、既に人口20万人になる大連開発区で、市街地建設僅か30年足らずであるが、至る所で破損や劣化が進んでおり、保全作業の情景はほとんど見られず、新規建設には熱心だがメンテナンスにはあまり関心がない悪習そのままとの印象でした。撫順路が金馬路に突き当たる所にあった高層ビルもなくなっていました(数年前から使用されていなかったが)。一方1,000㎞南の武漢では新規建設と並行して、保全、修復、改造が街のあちこちで見られ、別の国の如きでした。武漢の東湖近くの街角で歩行者への交通ルール遵守を呼びかけ、一日で警告300余例、罰金徴収10人(一人10元即ち150円)だったと、武漢晩報(夕刊紙)が報じていたのは、初めてであり且つ交通ルール遵守レベルが北京や上海と較べ悪かっただけに印象に残った。大連など開発開放が先行した港湾都市は、経済成長が低下してどこも苦闘しているとの在留邦人やレストランの女将の意見でした。

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柳沢経歴 http://www.nakatsu-bc.co.jp/komon/komon-2.html
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