中国(韓国も)は、日本に対して特別な潜在意識を持っており、彼らは日常殆どそれを意識していません。当局や一部の知識人が求心力を高めようとして、反日、又は対日対抗心を煽り立てると燃え上がります。例えば中華思想もその一つです。日本人にも普段意識しない潜在意識があります。島国根性と言われるのがそれです。島国根性は好悪両面ありますが、私の見るところ戦後は良い面が出ていると思います。これ等の潜在意識は古代から歴史的に形成されたもので、短期間では変わりません。
これ等は、地政学的に形成されたとも言えます。それは置かれた地理的要因、即ち土地柄から来る風俗習慣、思想とも言えます。又政治的原因も含みますが、これも土地柄と不可分の関係にあるでしょう。
1、 BC33年の前漢元帝時代に中国を代表する美人で、匈奴(モンゴル族の祖先)の呼韓耶単于に政略的に嫁がされた王昭君の連続ドラマを中国のテレビで見たことがあります。ある時、元帝は長安の都で呼韓耶単于に尋ねます。「何故何の罪もない漢の庶民から略奪し、殺戮を繰り返すのか?」、単于は答えます。「我々の住む世界は極寒の冬が到来すると、馬や羊も大量に死んでしまい、食べ物もなくなります。
豊かな南方の漢から略奪する以外生きる術はないのです」と。そこで、困窮時には食糧援助をする約束をします。王昭君も嫁いだ後、野菜の栽培を教えたりします。
王昭君は元々湖北省西部の山村出身の平民の出ですが、皇帝の養女となり降嫁し最後は現在の呼和浩特市南西郊外に葬られ、今では陵墓公園が一大観光地になっています。たまたま私は彼女の出生の地、最後の地両方を見学しているので、印象が深く、彼女の時代も現代もあまり変わらないとの思いを強くしています。やはり土地柄が政治や軍事行動に大きな影響を与えたと思います。
2、 ご存知の如く、中国の新幹線は一律「和諧号」と命名され、車体に大書されています。中国人は自己主張が強すぎ、団結心が弱いため、国策として盛んに和諧の重要性を叫んできたが、それを全国民に浸透させるため、この様な命名になったと思われます。然し残念ながら多くの中国人は、政府の意図に反して、高速鉄道の略称である「高鉄」とか、客車の半分が動力車にもなっていることから「動車」と言ったりしています。近世までは国は天下であり無限の広がりがあると信じられ周辺には幾多の少数民族(南蛮西胡北荻東夷)が住み時々侵攻してくると信じていた為、容易には他人は信じられず、強く自己主張しなければ押しつぶされてしまう、と言うのが後生遺伝にまでなったのでしょう。これは世界的にみれば、殆どがそうであり、日本やイギリス、ニュージーランド等国土が小さい島国がむしろ例外的でしょう。然し島国育ちは他人と親戚等身近な人々をあまり区別しない習慣になり、今では世界でも最も犯罪が少なく、他人に親切で互いに助け合う習慣として定着したとも言えます。国際交流が更に盛んになれば、地球全体が限られた有限の世界として人々に認識され、やがて日本人の歴史体験は国際標準になるかも知れません。
3、 韓国や北朝鮮は、高句麗時代の最盛期には領土を現在の遼寧省の大部分、吉林省の半分、北端はハルピンまで伸ばしていました。史上幾度となく漢民族や北方民族と抗争を繰り返し、日本からも4回も侵略されたと言います。更に小さな半島も分裂と統一を繰り返し、古代文明はどちらが発祥地かと、中国と抗争する等小中華思想とも言うべき潜在意識を保有しています。以上次回更なる説明をしましょう。

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   柳沢経歴 http://www.nakatsu-bc.co.jp/komon/komon-2.html
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