2016-6-13 中国進出-中国を知るS.(110)最近の中国旅行から2016-6-13 中国進出-中国を知るS.(110)最近の中国旅行から
5月31日から一週間程中国南方に旅行しましたので、印象点を報告しましょう。50年余の中国での体験談や見聞録等の続きは、次回報告致します。
1、8:30羽田発、北京経由で深圳に行きました。深圳空港でスーツケースを受け取り、ロビーに出ると驚くべき光景あり。剣付ライフル銃を手にした、武警と思われる屈強の男達が数人旅行者を含め、ロビーでの送迎者を監視している姿でした。何か事件でもあったのかと出迎え者に聞いたが、そうではなく普通とのこと、治安状況が徐々に悪化している証左でしょう。
2、市内に向かう道路は車が溢れ、滞在期間中市内も同様で、飲食店をはじめスーパー、専門店いずれも結構繁盛している。深圳はこの30年余、企業誘致と全国からの若者を呼び込んで急激に発展した公称人口1100万人(実際は1300万余という)の若い都市で、既に香港の2倍の規模に膨張。朝食を外でとる南方特有の習慣を経験しようと徒歩十分程度で行けるスーパーイオンの3階のレストランに9時半ごろ出向いた。廊下を挟んで高級ホテルの宴会場の如き食堂が二つあったが、人々でほぼ満員だった。顔つきや服装をどう見ても普通の庶民との感じで、深圳人は裕福な人達が多いと今更ながらに感じ入った。料理もサービスも良かったが、多くのお客は“食い散らかす”という昔からの悪習を維持しているのにはがっかりした。居住した宝安地区は道幅も広く街路樹のみならず緑豊かな森の街だが、今では高級街と言う程ではないとのこと。経済が深刻な中国だが深圳は没落はせず、一二を争う豊かな都市と言えるでしょう。
3、居住したマンションには、旧衣服回収箱と言うのが設置してあり、若しかしてと思い蓋を開けてみたら、普通のゴミ箱になっておりがっかり。4日(土)夜には、一キロ余り南の陸上競技場からスピーカからの大音響が21時頃まで続いたが、野外の催しものとのことだが、どうも近所迷惑な騒音とはとらえていない様子だった。長年の習慣は容易には変わらないなと思わされた。
4、現地新聞報道で、「個人の住宅貸し出しは税務上優遇策を受けられる」として、投機的に購入したアパート等の利用促進を促す記事があり注目した。日本の空き家率は13%を超え800万戸余あるとのことだが、子供達の独立や父母の老齢化・死亡等が主な原因、中国では中上クラス以上の人達は、値上がりを見込んだ投機的な空き家が多く、一方では貧困層は住む家に困り劣悪なところに住んている人達も多い。そこで当局は、貸出促進の為来年末まで15%の増値税を免除し、更に月収3万元以下なら所得税を半減するとの政策を打ち出したもの。
5、伊勢志摩サミットに“対抗”してか、5/31付China Dailyの報道では、全球的危険は米日軍事同盟によりもたらされていると強調。ある科学者談として、Japan is adding to Global Dangersと報道。更に30日には軍事、宇宙関係科学者4,000人が集合しR&Dの重要性強調と報道。
6、市のセンターにある博物館に行ったが、石器時代からの中国南方の発掘遺跡を紹介すると共に、32,000㎡もある宏大な建造物で、中国風俗展やイタリーガラス工芸展等が併設展示、隣には更に巨大な市役所があったが出入する人々は閑散、同行者は巨大な浪費と嘆いていた。
番外1:北海道七飯町の山林で、5月28日から6日間行方不明になった小二の男児が発見されたことを、当地の南方都市報でも、「懲罰により父母により深山に遺棄された“熊孩子”が六日ぶりに発見された。数百名の捜索人員が参画された」として報道された。
番外2:私事であるが、持病の腰痛に加え、左股関節が数か月前から痛み、ひどくなっていたが、伝統的中国式マッサージを2回受けてほぼ治った。息が出来ない程痛いマッサージだが効き目抜群、身に覚えのある中国在住の方にお奨めします。尚、按摩小姐のは効き目なしです。
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