中国進出-中国を知るS.(69):各地の寺院等続き
上海に何度も来ている日本人でも意外に参観していないところで、お奨めポイントがあります。モナリザより美しい仏像のある玉佛寺と上海南駅近くにある上海植物園です。この植物園内には江戸時代の大名屋敷を彷彿させる庭もありますが、テーマから外れるので此処ではこれ以上の紹介はしません。
上海玉佛寺:中山北路に近く、江守路の長寿路との交差する地点より南方2-300mの西側にあります(普陀区内)。玉佛はこの寺の奥の方の2階にありますが、約200年前にミャンマーより伝えられたと言われ、高さ1.5m程度の座像ですがモデルは ミャンマーの15-6歳の乙女ではないかとのことです。やや恥ずかしそうに微笑んでいる表情は、正面より見た後斜め横より見ると微妙に変わります。
何度も上海を訪問したことがあり、「上海にはあまり見るべきものがない」と言う人を沢山案内しましたが、全ての人が感激しています。上海在住で未だ参観していない方には特にお奨め致します。尚、当寺には仏教関係の学校もあるようです。
静安寺:南京西路にあり数年前から全面的な改築工事が始まりましたが、完工したでしょうか?よく利用した静安ヒルトンホテルに近い為、何度も参観しましたが、ウソか本当か分からぬが、三世紀西域の僧侶の創建と伝えられており一種独特の雰囲気があったと記憶しています。
龍華寺:旧市内西南部の徐匯区の龍華烈士陵の東南部にあり、南側の道路の更に南側には遠方からでも見える龍華塔があります。3世紀の三国時代に呉の孫権が母親への報恩の気持ちを表す為創建したと伝えられています。入ってすぐ右側(東側)に鐘楼があり、有料ではあるが鐘を撞くことができるので、除夜の鐘を撞くことを含め何度も参拝しました。中国式精進料理もあります。
次に一度だけの参観でしたが、中国では想像できなかった日本での風俗習慣そっくりの経験をした広東省深圳市での体験と見聞を紹介しましょう。2012年4月1日より深圳宝安区の友人宅に久々に訪問し、滞在したが、清明節の時期でもあり4月4日に寺参りに行くと言うので付き合った。場所は宝安国際空港近くであった。空港より約6㎞東北方向にある鳳凰山風景地区内の山腹に所在する龍皇廟です。山麓には大きな駐車場があり、其処に車を停めて1㎞以上もある山道を登って行ったのですが、道幅は10m程度あり舗装もされているが、参拝する人々は膨大な数で上り下り共に切れ目なく続いていました。日本に於ける正月早々の神社への初詣でそっくりであり、以前に体験した疑似のお札を燃やし献花する清明節の墓参り(掃墓)とは全く異なり、日本の初詣そっくりでびっくりした次第です。廟への参拝は警備員により100人程度ずつに区切られで実施、又廟の前には広々とした広場や池、展望台等が配置されていました、山の中腹にある為眺めも良く、殆どの中国人は家族や友人達とグループで来ており、ピクニック気分での参拝の様に見えた次第です。
中国に於ける宗教活動は年々活発になっていますが、仏教や道教など伝統的活動には一切制限はないように見える一方、キリスト教は家庭協会(実情は伝統的教会でなく職場や集会所を利用した礼拝活動)が主流であり、当局よりかなり警戒されている様子、又イスラム教は地域により様相を異にしていると思われます。
次に武漢、大連、寧夏での様子を紹介します。
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