中国進出-中国を知るS.(65):上海のホテルの思い出(2)
先月に続いて都合100回以上も出張した上海で宿泊したホテル事情に就いて紹介します。大部分は上海事務所長を兼務した北京事務所所長時代の1985-91年だった。
1、 錦江飯店北楼:錦江倶楽部の道路を隔てて東側に位置し、和平飯店同様1929年開業の古いホテルだったが、部屋が大きく風格があった。中楼の最上階には5部屋続きのローヤルスイートルームがあり、海外からのVIPも利用し田中首相も宿泊したとのことだった。やや大衆的だった新南楼には宿泊はしなかったが、一階のレストランに舞台もあり、雲南省シーサンパンナのタイ族(タイ国のタイ族とは異なり、日本の古代からの風俗を共有する民族;二千年余前に越国今の浙江省からの移民と言われる)が長期に亘り歌舞音曲を公演していた為、鑑賞し食事のみした。
2、 銀河賓館:錦江同様多用したのが中山西路の虹橋路入口近くにある当ホテルである。外資系だが割安で且虹橋空港には十数分で行けるので便利だった。歩いて十分もかからない南側に宋慶齢陵園があり、時々参観したが彼女の純白の大理石の像
が印象深かった。北京では鼓楼西大街に宋慶齢旧居がり、武漢では漢口地区の市政府(市役所)の5-600m南に彼女の旧居あり、いずれも印象深く参観した。
3、 櫻花度假村:銀河賓館の西側で現在古北新区と呼ばれる処にあり、高級別荘風のホテルであり一度だけ利用したことがある。2005年松江区に進出の日本企業の工場立上協力の際、水城南路のマンションに居住したので、このホテルを探したが見つからず残念だった。改装又は閉館されたかも!?
4、 西郊賓館:虹橋路の北側で水城路西側にあり、一度だけの利用であったが、森の中にあり迎賓館と見間違う程であったが、食堂など諸施設がバラバラで不便であった。今も一般に開放されているだろうか?
5、 上海大厦:浦西の外灘より外白渡橋を渡った左側にあり3回程利用したが、昔は上海居住のアメリカ人のセンター的場所だった由。尚当時はブロードウェイマンションと称していたと言う。直ぐ南側を流れる蘇州河(呉淞江)の水質が悪く、問題となり対策を講じたはずであるが、現在の状況は如何であろうか?
6、 其の他利用したことのあるのは:
☆ 海鴎飯店:黄埔江北側の黄埔江沿いに80年代に急遽建設されたホテルだが施設もサービスも今一だった。
☆ 国際飯店:戦前競馬場だった人民公園北門近くにあり、80年代前半までは上海で一番高い高層ビルで、華僑などには人気のホテルだった。
☆ 衡山賓館:衡山路沿にあり近くに上海中関村とも言うべき処で、フランス風で近くに私の多くのユーザーが点在していたので利用したことがある。
☆ 静安賓館:静安寺や静安ヒルトンホテルの近くにあり、2階のレストランで出される水晶蝦は何処よりも新鮮で美味しいと言うことで知られていた。
☆ その隣にある上海賓館も80年代に22階建と当時としては高層ホテルだった。
☆ 龍柏飯店:虹橋空港の東隣にあるので利用したが、特段の印象はない。日本航空が投資した合弁の日航龍柏飯店もあった。
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