2021年 4月の記事一覧
中国や韓国(北朝鮮も)は日本の隣国であり、歴史的にも2,000年余もの長期にわたり断続的ながら交流して来たにも拘わらず、相互理解が極めて不十分で、外交面のみならず民間での交流も不自然な状態が継続している。
1,最近の事例で言えば福島原発の汚水処理で国際的に認められる限度以下に薄められ、実質上無害化されたものであるにも拘わらず、海洋投棄に拒否反応が示されている。これらの根源は以前にも何度か指摘した如く、彼らの日本に対する民族感情である。古代文明では、「日本の先生、大先輩であるにも拘わらず、その様には受け入れて貰えておらず、近代に於いては侵略、併合された」との根強いコンプレックスがあることです。この点、台湾や東南アジアの対日感情とは全く異なる点で、彼らと付き合うには「ほめ殺し」が最善と言う根拠でもある訳です。
韓国が「慰安婦」像を世界各地にまで設置し続けることや、中国各地(200か所以上)に設置されている虚実織り交ぜた “日本の侵略の証拠”展示館等、“先生や大先輩”がやるには、長期的歴史観から恥ずかしいことと思わせるのが最善の対応でしょう。同じ目線で非難するのは下策と言えるでしょう。
2,日本人は自分では意識しないにも拘わらず、解り切ったことは相手の面子を考慮して指摘しないと言う「武士道精神」を保持していることを指摘したい。逆に中国の常識は「噓つきは悪いことだが、噓をつかれることはもっと悪い」こととしていることです。例えば民主主義国家はこの百年大幅に増加し、世界の大勢になっているにも拘わらず、中国は平気で「米国等一部の国々の価値観の押し付けに反対する」と言う。又かっては民族自決を叫んだり、南アのアパルトヘイトに反対してきたりしたが、ウイグル族やチベット族弾圧に対しては、平気で弾圧などしていないと嘘を言う。日本や欧米の常識ではなく、中国が以前主張していたことをベースにして具体的に指摘するのが、効果的と思われる。
3,歴史に学ぶことは必要だが、前にも触れた如く、中国は正しく学んでいるとは思えない。拡張主義や覇権主義に反対すると言いながら、南シナ海、スリランカやアブダビに中国軍の基地を建設ししていること、更には日本の尖閣諸島周辺に毎日の如く艦船を徘徊させていることからも、言うことに反する行動を平気で実施していることからも明らかでしょう。
4,中国を知るには、中国の憲法にも触れる必要があろう。中国の憲法では、マルクス・レーニン主義、毛沢東思想に基づいて人民民主主義を実行するが、それを指導するのは中国共産党と規定している。又各民族は独自の風俗習慣、言語を保持することができるとしている。更に資本主義や封建主義に反対するとも規定している。当然ながら中国共産党や毛沢東思想に反する風俗習慣は禁止されることになる。一方禁止されるべき資本主義は民間の株式会社が堂々とまかり通っていることから、憲法規定とは異なるのが実態である。宗教活動も本来認められないはずだが、伝統的な道教や仏教には甘く、キリスト教には厳しく、新興宗教は監視・取り締まり対象となっている。全体としてご都合主義である。
5,結局、中国は実態として中国共産党が全てを支配していると言える。その共産党員は全人口の7%、9,000万人であるが、この7%が全中国を支配しているのだが、党員も大多数は特権階級(権貴族)になりたいが為に、一生懸命勉強して党員資格を得ているのが実態である。
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