2013年 10月の記事一覧
台湾、東南アジア諸国更にはインド、トルコに至るまで殆どの国々は親日的あるが、特に台湾は戦前韓国以上に長期間、日本に併合した状態を継続したが韓国の人々とは対日感情がまるで異なる。又台湾の人々は人種的には中国大陸の人々と殆ど同じであるが、対日態度は全く異なる。戦後如何なる国とも交戦せず平和な日本であったが、中韓両国のみがどうして今なお日本を批判し続けるのだろうか?多くの学者や評論家は何故か根本的理由や原因を語らない。両国は最近の日本は軍国主義を復活しようとしているとか、右傾化していると非難するが、中国や韓国の現実を基準として見れば、日本の安全保障の施策面での努力の程度は遥かに貧弱ではなかろうか。これには韓国の朴大統領の言う通り、公正客観的な基準での判断ではなく、一千年の恨みと言う感情的な側面が大きいのではないか?更には下述する如く、潜在的恐怖感もあると見るべきであろう。
1、 日本の古代文明は、稲作、銅器、文字、建築技術から都市計画、法令整備に至るまで大陸に学び渡来したものが多いが、韓国人に言わせれば主として半島からだとなってしまう。更に中国では文革の一時期を除いて儒教精神が潜在意識としてあり風俗習慣にもなっている。特に現在は世界各国に孔子学院を普及させつつあり、「長幼の序」をその根幹としており、日本は子供や孫の如き存在であり親に歯向かうのは許せないとの潜在意識もある。特に韓国では現代生活の中に世界で最も強い儒教精神が定着されており、親や先輩、上司を敬うのが常識にもなっているのは周知の通りです。一方、4世紀末より、再三に亘り大和民族に蹂躙されたとの意識とリベンジしたいとの意識が強い。
欧米に対しては、伝統的文明での師匠としての意識はないので、170年前のアヘン戦争以来の各種の支配や強奪に対しても、日本に対するような恨みは残していない。
2、 ある中国の知識人との論争で、以前紹介した如く殺戮の限りを尽くし、遂には中国を完全に支配したジンギスカーンを、モンゴル人が今なお祀り上げるのは問題ないが東条英機が祀られている靖国神社への政府首脳が参拝するのは許せないと言う。その真の原因は、敗戦国の日本がより早く経済大国になり、文化的にもモラル的にも世界最先端のレベルに達していることへの嫉妬心が原因と判明している。これは中国政府首脳や知識人の中に広範に存在するとみて間違いなかろう。
3、 更に冗談半分の話ではあるが、「いざとなれば日本人は中国人より強い」として、日本の歴史研究家のある人は文字通り平和な時代が続いた平安時代末期に平家が勃興し、武家が政権を握り鎌倉政権を打ち立てた後、明治維新に至るまで武家政権が続いた。更に平和ボケした江戸時代もペリー率いる艦隊が来航して開国を迫ると、あっという間に富国強兵の明治時代に突入し、世界的強国のロシアや清との戦争で勝利した。従い、日本に対しては油断も隙も与えてはならないと言う。更に中国の軍備増強は必須事項であり、日本の国防努力を牽制し続けなければならない。又、本来中国人は一対一なら強いが三対三以上では弱いと言う、団結心に問題あり、日本人の団結力にはとてもかなわないと真顔で心配する者もいる。
4、 戦前日本が欧米列強諸国に対抗する国際的な勢力拡大に、軍事優先主義で邁進したのは事実だが、戦後70年近い長い年月は正に「羹に懲りてナマスを吹く」状態の平和ボケの状態にあるのも事実である。然し、訪日経験者以外の大多数の中国人は各種“歴史教育”により、作られた虚像を実際の日本だと信じている。身近な例では日本では男尊女卑が普遍的に存在し、家庭での財布も主婦が握っている事等全く知らず、日本女性は貞淑であるが、男は凶暴であると信じている大学教授さえ居たほどである。- 続く-
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2、 Balkan’sKorea:40年余も前のことであるが、東欧諸国との取引にも参画したことがある。その中でルーマニアのみは他の東欧諸国と異なり、日本同様女性言葉が多いとか人種的にラテン系だと言われた他に、ルーマニアとの付合いの古い先輩達はみんな「ルーマニアはバルカンのコリアだ」と言う。意味するところは、「歴史上周辺諸国から再三にわたり攻略・蹂躙された為、その場を取り繕い、虚勢を張ることが習慣化しているので、言葉通り単純に信じてはいけない、真偽の程をよく確かめねばならない」との
教訓だったが、世界史的には有史以来攻略したり攻略されたりしたことが数えるほどしかなかった日本がむしろ、例外的存在であろう。元商社マンとしては、日本人は何のかのと言いながら“単純で純朴”だと痛感します。
3、 人種と民族:この両者を混同する人が多いので、再三強調致したく。例えば日本人は縄文時代のモンゴル系の人種がベースだったが、中国華東地区、朝鮮半島、更には南洋諸島からの渡来人が交り合い、現在の日本人になった。斯様に血統的に見るのは人種的区別です。私の見方では沖縄人こそ本来の日本人(縄文人の血統が濃い)であり、北海道に住んでいるアイヌ人は人口10万人未満となったが、やはり北方系縄文人の後裔と言えます。日本では人種の区別が民族の区別と類似しているが、シンガポールや台湾、香港に住む多くの華人(中国系の血を引く人達)は、人種的には同類と言えるが、最近では中国大陸に住む中国人と同じ民族と見られることを嫌う傾向が強まっている事例が、再三報告されています。シンガポールでは、華人ではなくシンガポール人だと称し、同様に現地人は台湾人とか香港人と認識している訳です。風俗、文化特にモラル面で大陸の中国人とは区別したい意識が強まり、広がっており独自の民族意識が出来つつあるとも言えます。
私は、寧夏回族自治区の北方の石炭の街に2年間仕事で滞在した時感じたのは、現地の漢民族の若者達は、現地生まれで上海や深圳等に行くことに憬れていたが、彼等の立居振舞は漢民族と言うよりは、回族に近いとの印象を持ったものです。
人類も他の動植物同様、環境の影響を受けて変化していくことは、如何なる力を以てしても変えられないようです。毎日の仕事や生活に追われていると、とかく物事の本質を見誤りがちですが、時には一歩自分を抑えて、大所高所からの考察が必要と思いますが、如何でしょうか?
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何故中国と韓国のみが、歴史認識問題で以て繰り返し日本を非難し、領土問題では近代以降の国際規範を無視した主張に固守するのでしょうか?その根源的理由はあまり語られないが、要約して言えば長い歴史的関係に原因を求めることが出来よう。韓国の方が中国以上に強い潜在意識を持っているので、その点を整理してみよう。以前も若干紹介したことがあるが、韓国の政治家や知識人の多くが心中抱いている対日意識を先ず紹介したい。
1、30数年も前のことであるが、仕事の関係で年配の韓国人と交流したことがある。彼は
表面的には親日家であった。日本語も日本人と全く変わらず、若い時には韓国にあった神社への参拝をよくしたとのことである。ある時北朝鮮との統一問題で、「北朝鮮と日本との間で軍事衝突があったら良い。韓国は政治体制の壁を越えて直ちに北朝鮮を支援する。北朝鮮の軍事力の脆弱さもあって、南北統一は速やかに実現しよう。韓日両国が自由圏に属し国交関係があるとは言え、血は水より濃いと言うことですよ!」と聞かされ、びっくりしたことがあるが、韓国の知識人や政治家の中には、類似の潜在意識を有している人達が少なからず居ると見て間違いなかろう。何故だろうか?
2、彼は更に言う:「有史以来多くの文物を日本に与え、日本の古代文化の基礎は我々の 祖先が与え伝授したものである、にも拘わらず日本は主なものだけでも4度に亘り、
朝鮮半島に侵攻し殺戮の限りを尽くした。最初は広開土王の碑文にも記録されている如くであり、2回目は百済を支援するとして大和政権が7世紀に数百の軍船を送り込んだが、新羅と唐の連合軍に大敗したことは、AD663年の白村江の戦いとしてご存知であろう。
3度目は16世紀末2回に亘り豊臣秀吉が大軍を送り込み侵略したことであり、4度目は
誰でもご承知の通り、近代に至り日本は富国強兵の道に邁進し我国を併合したことである」と。13世紀の末期にモンゴル軍と共に、高麗軍が日本に侵攻し蒙古襲来とか文永弘安の役として日本では知られており、どう思うかと問えば蒙古軍に支配されていた時の出来事であるとして、彼等には全く罪悪感はなさそうである。
3、朝鮮半島は有史以来分裂と統一を繰り返し、一方では北方異民族の侵攻を何度も受け
更には長期に亘り中国の属国となり支配を受けており(冊封体制下にあった)、「恨」の意識が強い民族と言われる所以でもある。特に儒教的思風俗習慣が色濃く残る韓国は、東洋文明の弟分であると思っている日本が戦後経済的、文化的いち早く先進国の仲間入りし、モラルレベルの高さと相俟って、世界的な一流国になったことに我慢がならないのであろう。
以上の如き状況は、今後の政治体制の変化に関わらず長期に亘り変化し得ないと見るべきであろう。従い韓国の弱点をあげつらい攻撃非難したり、逆に迎合したりするのは何れも正しい対応とは思えない。彼等の自尊心を尊重しつつ、その自尊心に見合う言動を求めるのが、国としての交流でも個人的付合いでも上策と信ずる所以です。中国に対応するのと同様、便宜上「褒め殺し」と私は命名している次第です。
1972年秋、商社の代表団の一員として、北朝鮮を訪問し一か月以上ピョンヤンに滞在したことがあるが、印象に残っているのは、ホテルの廊下で女性従業員とすれ違うと、彼女等は必ず廊下の隅に立止り会釈して、此方の通り過ぎるのを待つこと、彼の地では誰でも知っている「花売り娘」の歌の一節に「国奪われた」とあること、博物館での展示には朝鮮戦争は自力で戦い、中ソの援助はなかったことになっていること(聞くと中ソ要人の視察時には入れ替え、援助内容を展示する由)であった。― 続く―
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