ぼくは冷房に弱く,夏はほとんど扇風機で過ごしている。
冷房の効きすぎた部屋にいると,膝や爪先が冷たくなってくる。
しまいには,洟が垂れるようになり,夏風邪を引く。
冷房をつけない居室では,例年5月から10月くらいまで,扇風機のお世話になっている。
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仕事場で4~5年使っている扇風機の調子が今シーズンは悪い。
扇風機は中国製で,スイッチは,切・弱・中・強の4ポジションである。
そのスイッチが,切と強だけしか効かないのである。
毎年10月くらいに扇風機をしまうのだが,今年はその際に機械の裏蓋を開けて,スイッチを調べてみた。
弱と中のバネ状の接点がバカになっているようだった。
修理してやろうと思ったが,ちょっと困った。
このスイッチはどこにも売っていないようだ。
秋葉原の部品店を覗いた。
インターネットも調べた。
しかし,どこにも見あたらない。
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結局,部品の交換はあきらめた。
4ポジションのスイッチは残したまま,別に4ポジションのロータリースイッチを付けた。
そして,配線を旧スイッチから全部ロータリースイッチに移した。
これで,切・弱・中・強の全ポジションが有効になった。
来シーズンからは,また快適な扇風機ライフが送れるだろう。
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しかし,考えさせられた。
世間では,「地球環境のために使い捨てを止めましょう」とのキャンペーンが張られている。
けれども,壊れた扇風機は,直してくれるところも,直すための部品もないので,捨てるしかないのだ。
ぼくが,物好きな暇人で工具も持っていたから,ロータリースイッチの部品代約500円で直せたが,普通だったらこんな3,000円あまりの扇風機は捨てられるところだ。
環境キャンペーンのなんと空々しいことか。