2012年 12月の記事一覧

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12年12月22日 14時11分45秒
Posted by: transscope
「東日本大震災:千葉・焼却灰保管問題 手賀沼処理場、住民が搬入阻止」という記事が毎日新聞に報じられている。
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20121221dde041040057000c.html

周辺自治体の都市ごみ焼却灰のうち放射性セシウムのレベルの高いものを,下水処理場の敷地内で保管することになったが,地元住民が反対して実力阻止に及んだというものだ。

焼却灰を搬入しようとする側も,それを阻止しようという側も,それぞれ言い分はあろう。しかし,双方とも自己の主張をするものの,相手の主張を聴いたのだろうか。まともなリスク・コミュニケーションはあったのだろうか。恐らくなかっただろう。あれば,こんなマスコミにとって美味しいイベントなどにはならないはずだ。

双方が,放射線リスクの本質とその大きさを理解した上で,相談すれば,自ずと最適解が得られたはずだ。だが,我孫子市の市議会などは,早々に「断固反対」の決議をしている。情報や知識が不足している議会は,自らの不足を認識せず,あらたな情報や知識を獲得することを拒否している訳だ。

環境リスクや健康リスクというものは,オール・オア・ナッシングで考えていては何も進まない。環境リスク・健康リスクを制御したいならば,まずはステイク・ホルダーが知識を共有し,話し合いを持つことだ。そうすれば,リスクの本質を理解し,都市ごみ焼却灰の放射線による健康リスクなど実は無視できるほど小さいことがわかるだろう。その上でならば,地元の懸念を緩和するための様々な方策が選べるようになる。道路清掃や道路散水を強化する;自治体の清掃車を軽油ディーゼルからLPG,CNGに切り換える;地下水を心配する地域に水道を敷設する,そんな程度の対策で,焼却灰受け入れによる増分を相殺してお釣りが来るほどのリスク低減が達成されたはずだ。
12年12月13日 09時13分16秒
Posted by: transscope
ケラチナミンという肌荒れクリームがある。最近使うようになって,すっかりハマッている。尿素を大量に含んだクリームで,皮膚の湿度を保ち潤いをもたらすという。冬になると,ぼくは手荒れに苦しむが,ケラチナミンはそれをすっかり解決してくれた。いままで,どうしてこれを使わなかったか。その存在を知らなかったことが,むしろ口惜しい。
良い商品ならば,一度使って貰えば,必ずリピートされるだろう。マーケティング上問題なのは,その商品の存在を潜在的な買い手に知らせることだ。否,知らせるべきは,商品の存在ではなく,その効用だ。難しい。
12年12月07日 08時11分26秒
Posted by: transscope
ぼくの古巣の財団には,設立から10数年間理事長を務めた老人がいた。
その老人は,数年前に引退して,現在は生まれ育った関西に隠棲している。
御年88,だいぶん体が弱っているとの話を聞いていた。

一昨日は,その財団の設立20周年の記念パーティーだった。
ぼくは,老人が来られるか案じつつ出掛けた。
パーティー会場を見回すと,やや中心から外れた位置に少し細くなった老人は座っていた。
ぼくが老人の隣に座ると,老人は「なんや,あんた引っ越したってな。なんでや。地震でか」と昔と変わらぬ大きな声でガンガンとまくし立てる。
ぼくは,本当にビックリした。
「凄い爺さんだ。やはり只者ではなかった。」

更に驚いたのは,関係者挨拶での老人の迫力である。
何人もの偉いさんの演説が続いた後の,トリが老人だった。
まず圧倒されたのは,その声量。
嗄れ声ではなく,昔のままのだみ声だ。
そして,話の中身。
たくさんのエピソードとヒューモアを交え,長くなく短くなく,みんなを大いに笑わせ,沸かせた。

この老人のパワーはどこから来るのだろうか。
理事長を務めている後半からは,少々老害といえなくもない行動が目立つようになったが,財団のスタッフの中で最も明晰な頭脳を持っているのは,ずっと老人だった。
一貫して,一番良く働くスタッフは,老人だった。

思うに,老人にパワーをもたらしているのは,(1)持って生まれた陽性な性格,(2)記憶力,そして(3)体力だ。
更に,財務状況だろう。
そんな老人の分析めいた話を昔の仲間達としていると,ある仲間が言った。
「肉食だよ,爺さんのパワーの源は。」
みんな頷いた。
12年12月02日 21時08分55秒
Posted by: transscope
東京都
トランスコウプ総研
上田 晃輔

ueda-ko@transscope.net
TEL:03-3294-1417
日々思うことをたまには記録したいと思います。

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