今はどの企業でも普通になさっているかもしれませんが、20年前、私のクラアント先でなさっていたのには驚きました。業種は、米卸業です。

米の業界は商品で差別化できそうですが、どの品種の米も入札で入手可能です。
当時は、それほど進んでいない業種でした。周りから高い評価を受けるためには商品以外の部分で、優良企業の真似をしないと考えられたのかもしれません。

扉を開けて「おはようございます。失礼します。」というと・・・
「いらっしゃいませ。」と言って全員起立でお出迎えです。

帰り際も「ありがとうございました。」とまた全員起立であいさつ。

そこまですると業務に支障をきたしたり、非効率なのではと思うかもしれませんが、やや遅れた感のある業界の中で社員教育を徹底的に行い、優良企業に近づくためには必要なことだったのでしょう。

本当に、いつも気持ち良く、業界内でも評判でした。その企業のおかげで同業社の方も真似るようになり、一気に業界レベルが上がった感じがします。

会社として何を教えるかと言うと、やはりあいさつだと思います。お客様に気持ちの良いあいさつができない企業が優良企業にはならないでしょう。

当たり前のことなのですが、いつもこの点をチェックさせていただいています。
気持ちの良い社員のおられる企業は成長されます。特に社長が、エレベーターや玄関までお見送りいただくと恐縮します。でもこれが本来の姿だと思います。

商談になってもならなくても、一度切りの出会いであっても気持ち良く出迎えてお見送りするということを自然となさっている会社は、間違いなく業績が上がっています。

商談や会議・ミーティングがあった場合も応接室や会議室でお待ちするのではなく、玄関でお客様をお出迎えするくらいの姿勢が必要なのかもしれません。

でもこのことはすべてトップ次第です。社長がやっていれば、社員の方は当然のようにされます。教育というよりも当たり前のこと。

実際、業績が低迷している企業ほど、お出迎え・お見送りが弱いです。どうしてしょうか?

あいさつを疎かにした瞬間、業績は下降線をたどるのかもしれません。要注意です。

非効率であっても全員起立であいさつ!良い習慣だと思います。
その姿勢がいつか業績に跳ね返って来ることをいつも祈っています。

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