過度な企画は確かに集客・売上につながります。それも徐々に過激になっているようです。どうしても数字が欲しいというのもわかりますが、店は今だけでなく将来に向けても営業するものです。目先を追いかけ過ぎると後からしっぺ返しが必ず来ます。

中途半端な販促企画では反響率が低いため、少しずつ内容が激しさを増して行きます。特に値引き率が気になります。業界常識をはるかに超えるような値引き率になって行きます。

値引き率で集客したお客様は、同様かそれ以上の値引きを行わない限りリピートしてくれません。通常価格に戻した瞬間、お客様が来られなくなります。

そういうお客様は同様の企画や値引き率のお店を常に探されています。今は、ネットも普及し、友達同士のメール交換も簡単に行えます。自分にメリットのある情報はすぐに入るようになっています。

もう集客・売上だけを目的とした販促から脱皮する必要があるような気がします。何%かは自店のファンになってくれれば良いからと思い、この販促を続けられます。でも本当にリピーター客は増えているのでしょうか?

新規客を獲得し、そこからリピーターにつなげるという戦略も大事ですが、逆に現在の顧客を他店に逃げられないように囲い込みを行い、そこから口コミで新規顧客が増えるような仕掛けづくりも大切だと思います。

今最も大事なのはこのリピーターづくりです。一度来店いただいたお客様にリピーターになっていただく仕掛けづくりです。一番簡単なのは、商品・サービスでリピーターになってもらうことです。値引きもせず、お客様に気に入っていただくことです。商品やサービスに磨き込みをかけず販促企画に頼るというのは危険です。

過激な販促企画からリピーターは生まれません。目先の数字を上げる戦略から、リピーターづくりを行って少しずつ数字を上げて行く戦略を考える時期に来ているような気がします。

しかし、ポイントカードや金券でお客様がリピーターになってくれるとは限りません。最終的には、その店の方で判断されます。お店を気に入っていただくというよりも店員さんやオーナーが好きだからというところに行き着きます。

あの人が好きだからまた来てしまった。そういう店になるように、人の磨き込みや自己研鑽が一番大切なような気がします。

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