逆に自慢している社員の方いませんか?

毎日毎日夜遅く残るのが慣習になり癖になっている職場があります。外から帰ってきてもすぐに手持ちの仕事にかかられます。仲間が同じように残っているので安心感が生まれるようです。

若い時はこのやり方でも良いと思います。遅くまで残ることによって上司や先輩からたくさんのことが学べます。ちょっとした会話や夜食を食べながらの話、私もかなり勉強になりました。

ところが朝から晩まで一所懸命業務をこなしても終わらないとうのは、何か根本原因があるはずです。一人の方だけ残っているのなら、その方の能力に問題があるかもしれませんが、社内に大勢の人が残っている状況が文化になっているというのはかなり問題です。

昔と違い今は労働基準監督所が厳しくチェックしています。問題が起こる前に何らかの対策を打たないとたいへんです。

労働時間が長いということは労働生産性が低いということです。同じ売上・利益を上げても生産性が低いなら最終利益は低くなります。そういう意識を社員に植え付けることも大事だと思います。

遅くまで残ることが美徳で唯一の自慢話。年に一度の研修会では表彰の対象になっているということはないでしょうか?

夜遅くまで頑張り成果を上げている人は、できれば次のステップへ進んで欲しいです。成果を上げている方から徐々に早く帰る工夫をして欲しいです。

そうしないと臨時の会議・ミーティングも開けません。会議・ミーティングがあるとその分また帰りが遅くなります。

この癖を治すには、会社として仕事の進め方・スケジュールチェックをする必要があります。個々人に任せておくとまた元に戻ります。

あるべき姿を基準として仕事をするようにすることが理想です。生活残業以上に問題の多い居残り残業が増えると必ずいつか大問題が発生します。社員の方の健康を守る上でもヒアリング調査・業務調査を内部で行い、会社としての方針・対策を実践しないといけません。

成果が出ているから良いだろうと見過ごしていると良からぬことが突然起きます。会社は売上を上げるだけが目的ではないです。従業員の健康を大切に思うなら、夜遅くまで残らなくて済むような仕組みを作られてはいかがでしょうか?

売上を上げるプロジェクトチームと並行して、夜遅くまで残らないプロジェクトチームも立ち上げられ、生産性をどうやって向上させるかも検討されてはと思います。

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