よく店を見て下さい、診断して下さいという依頼が来ます。ところがいくら店舗診断表で細かく診断しても店は変わりません。診断が大事なのではなく、すぐに改善する力がないから苦戦されているのだと思います。

経営コンサルタントやマネージャーの仕事をよく理解されている方は、診断表を見ながら改善点を見つけたりはされません。訪問させていただくと店長さんがメモを持って出て来られます。指摘を受けたことはすべてメモを取られます。

ピークに時間帯が過ぎた瞬間、メモを取ったことの改善をすぐにされます。今できることはすぐに処理です。後、すぐに処理できないことは、どうやって改善するのか自分で考えたり、上司や社長に相談されます。それもその日のうちにされます。

昔、ある企業に訪問させていただいた時に、「武内さんたちの仕事は何かをさせる仕事なんですね。」と言われました。でもその通りです。

勉強会や研修会でも最後は、個々人の発表をしてもらいます。今日から、今から何をどう改善するのか話していただきます。それがないとただ聞くだけです。自分の頭の中で勉強をしただけです。それでは会社としては困ります。何か成果・結果を出してくれないと投資した意味がないです。

だから店舗診断表はいらないと思います。点数を付けても意味があるでしょうか。例えば3点と4点の違いは何でしょうか?付けられた方の意図は点数からは見えてきません。

コンサルタントを上手に使うならば、即改善できる点を指摘してもらって、すぐに直すことです。経費や時間がかかることは課題として会社にレポートをその日のうちに提出です。

あまり難しくはないです。逆に、店舗診断表を眺めても何も出てきません。どこが悪いのか診断表から探そうという姿勢が業績悪化を招いているような気がします。

テンポの速い方は、「武内さんの指摘されたことはすぐに直しなさい。時間と経費がかかるものについてだけ私(社長)に報告しなさい。今日中にお願います。」と社員の方に指示を出されます。

臨店させていただくと店が変わっています。店長の意識が変わっています。やりたくてもできなかったこと、忙しくて気付かなかったこと、判断に迷っていたことなどが一気に解決です。

店長さんたちは会社に報告書を挙げるよりも先に改善されています。今日一日どうだったのかという報告ではないです。報告書に書かれていることは改善済みで、さらに新たな改善点や問題点まで書かれています。

このような進め方をされているところは、改善スピードが速く、業績にすぐ現れてきます。店舗診断表に頼るよりも根本的に何が大事なのか、それを教えることが大切だと思います。

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