昔は、クライアントからの依頼があると競合他店の調査からスタートでした。どんな商品・サービスを行っているのか徹底分析です。そこから自社の戦略を組み立てて行くという手法を取っていました。

ところが今は世の中が多様化・複雑化しています。お客様にとってはいろんな選択肢があります。繁盛店であっても今後の安定した経営ができるかどうかわかりません。

競合他社の真似をするだけではお客様の心をつかむことができなくなっています。競合他社の動向を調べることは大切ですが、そこから答えを導き出すのではなく、自分のやりたいことを時流に合わせて磨き込むことが必要な気がします。

競合他社の動向に流されず、自社・自店の力に合った戦略で生き残って行くことが大切だと思います。

他社の良い話を聞くとどうしても心が動きます。同じようにすれば、同じような業績を上げることができるのではないかと・・・

しかし、そう簡単に行くとは思えません。今成功されている方は、過去に何度も苦しい経験をされてやっと上手く行っておられると思います。その苦労部分をカットして、成功部分だけいただくということは現実的にはかなり難しいと思います。

実際大事なのは、成功の裏に隠された失敗談や苦労話です。そこに秘密が隠されています。それを学ぶことができれば最高です。生きた経営の勉強ができるため、今後に活かせます。

競合店調査も本当は成功されているところの失敗談や苦労話を聞ければ良いのですが、なかなかそうは行かないと思います。

表面上の商品やサービスを比較するだけでは、経営の本質をつかめません。これから大事なのは成功に至ったプロセスを研究・分析することです。

なぜ今のような戦略を取られるようになったのか、その理由を自分なりに探してみることです。

商品やサービスの分析に留まらず、成功の裏に隠された秘密を分析出来た時、自社にも何か活かせるものが見つかり、業績にも寄与されるのではないでしょうか?

【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング