最近、チラシが入ったお店に朝一番に行っても商品が並んでいないところが多々あります。朝一番から従業員がいないからとか、ピークの時間帯でないという理由でそうなっているとしたらたいへんです。

チラシを入れるということはお客様にわざわざ来ていただき、購入していただくということが大きな目的です。常に緊張感を持って準備しないといけません。気持ちで負けていると良い結果は出ないでしょう。

昼近くにならないとお客様は来られないからと思って対応が遅くなると、徐々に想定した売上を達成できなくなります。諸事情があるのだとは思いますが、このことは店を任されている店長の責任です。

お客様が来られるピーク時間に合わせて仕事をしているというのは、本来良くない傾向です。店を開けるということは、準備ができているということです。特にチラシを入れた日というのは、朝一番にチラシ掲載商品がズラリと並んでいることが条件です。

これを守れなくなると、他のすべての業務が守れなくなります。お客様との暗黙の約束を守れない店が、他のことを守れるとは思えません。折角楽しみにチラシ片手にオープン前に並んでいただいたお客様に失礼です。

実際に最近何件かこのようなことを自分で体験しました。大手の食品スーパーでも同様のことが起こっているようです。

昔は、チラシが入る前日から準備を行い、当日はチラシ掲載商品の売場と在庫個数を確認し、さらにレジに通すという作業を行ってから店を開けていました。それまでは、店内で怒声が飛び交い、修羅場のような感じです。みんな必死です。チラシ掲載期間に何とか数字を作ろうという意志が見えました。

店長も店頭に立ってお客様をお出迎えです。あいさつのことば一つでも言って店を開けるのが常識だと教わってきました。

ところがそのようなものはないです。シャッター開くだけ。えっ!
ぞろぞろお客様が店内に入って行って好みの商品を買って帰るだけ。これでは信頼される店にはならないのではと思います。

時間がないからできない。規模が大きくなったのでやりません、できません。というのでは数字は作れないでしょう。

いくら年を取っても店長は店長です。朝一番あいさつしてお出迎えすることができない店に未来はないと思います。そういう教育をしている会社も問題有りかもしれません。

チラシが入る時くらいビシッとしていないと店は廃れて行きます。そう感じているのは私だけでなく、お客様もそう思っているはずです。

お客様との暗黙の約束、絶対に破ってはいけません。それに負けるようなことがあると店の未来はないと思いなさいと言っていたある社長の言葉が思い出されました。

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