昔は、売場面積を増やせば、それに比例して売上が上がると言われていました。それに同業他社比で地域一番の売場面積を有することが一番の差別化戦略になるとも考えられていました。

ところが最近では、売場面積を増やしただけでは売上に反映して来ないようです。市場が拡大成長期においては有効な戦略だったのかもしれませんが、それが徐々に通用しなくなっている感じがします。

売場面積が小さくても魅力的な商品があるかどうか、そちらの方が優先順位が高くなっています。

売場や店よりもお客様は商品を優先されます。当然と言えば当然ですが、今までとは選択基準が逆になったような気がします。店や売場に行って商品を選ぶ時代から、まずは欲しい商品があって、その商品を扱っている店を探すような感じです。

ということは店側も店づくりよりもお客様が欲しいと思っておられるニーズに合わせた商品集めが大事になってきます。

店づくりで集客をし、売場で見せて、接客&POPで商品説明を行い買っていただくというサイクルが崩れてきているのかもしれません。

今ある在庫の商品をどう見せるかよりもお客様ニーズに合った商品を集めてくること。そのような商品があることが、一番の差別化になっています。

もう店づくりや売場づくりから魅力を感じるというのは少ないのかもしれません。ある程度、どの店も努力されていると思います。今以上の店づくり、売場づくりをしたからと言って、売上が上がるのでしょうか?

徹底的にお客様のニーズを聞き出し、それを店や売場に反映させるのではなく、商品に反映させることが大事だと思います。

今後気をつけなくてはならないのは、過去のマーケティング成功法則を疑って考えるということです。過去の教科書が通用しなくなっている時代です。

お客様ニーズは変化します。考え方、選び方も変化します。それに気付かないと、売上は低迷して行くのではないでしょうか?

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