誰が常識を教えるのか?家庭・学校・会社、あるいは塾?責任転嫁がますます助長しているような気がします。

人事考課表の中に、礼儀マナーの項目をびっしりと入れて欲しいという要望まで来ます。

常識も世の中の常識、業界の常識、自社の常識があると思います。それぞれについて噛み砕いて、テキストとして配布しないといけないのでしょうか?

昔は、先輩と一緒に仕事をさせていただきながら学んだものでした。今は暗記できるような形にしないと覚えない?少し社内で困ったことが起こっているようです。

常識的判断能力のない人が増えているみたいです。その常識をどのように教えて行くのかも会社の大きな役割となっている感じです。このことを会社がクリアしないと社会的コストとして跳ね返ってきます。業績が上がらない根本原因になる可能性が高いからです。

就活中にマスターして欲しい、その状態で会社に入って来て欲しいと思われるかもしれませんが、実際は内定をいただくので必死で、それから先は会社が0から教えないといけなくなっています。

新入社員研修を行ったからと言ってすぐに会得できるものでもないです。最低1年間くらいは教え続けないといけないでしょう。それも会社からの研修だけでなく、配属部署での先輩からのレクチャーも大事です。

でもこのことはどの企業でも起こっていますので、後は短期間でどうやって習得させるかだと思います。

内定を出す前に、常識を持っているかどうかを判断するのは難しいと思います。いくら能力が高くても「えっ!」と思う方が出て来るかもしれません。

能力を引き出したり、高める以前にこの常識の習得度合いが会社の成長を決めるような気もします。

常識講座というようなものは世の中にはないですが、企業研修の依頼があった場合、社長から「世の中の常識レベルのことから教えてやって下さい」と言われます。

スキルアップの内容よりもまずは世の中の常識、業界の常識を教えたいという気持ちが強いのでしょう。

これがクリアされない限り、大きな成長はないからだと思います。

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