伸びたスピード分、同じように落ちるスピードも速いです。だから、外的要因に乗って急速に伸びた場合、注意する必要があると思います。ブームに乗っただけだとすると、その後伸びた期間と同じ期間で落ちて行く可能性が高いです。

伸びると言っても理由が必要です。なぜ、伸びたのか、その理由が大切です。時流に乗っただけでなく、伸びる要素が明確かどうかです。

だから売上が伸びたと言っても喜べないことがあるということです。通常、どのような商品・サービスを扱っていたとしても急に2倍、3倍の売上になることはないです。3割増しということもなかなかないはずです。

それに3割以上も伸びるとなると、仕組みを変えないといけませんし、人の投入も必要になってきます。

その時、人やモノに投資した方が良いのかどうか判断が必要になってきます。

このままでは追いつかないからと思われて投資をすると、ブームが去った後にたいへんなことになります。

少々お客様にお待ちいただく状況になったとしても再投資は見送るくらいの判断の方が得策の場合があります。

何でもお客様に迷惑のかからないようにと思って手当てしていると後から後悔することになるかもしれません。

安易な再投資が会社をおかしくすることもあります。勢いのある時は皆これくらいの投資なら大丈夫だろうという安易な判断をされます。しかし、少しでも売上が下がったり、止まったりしたら、逆のスパイラルが働きます。

すべてがマイナス要因に働き、商品・サービスが売れない時の方がまだよかったということになります。売れ行きが止まると出て行くお金、キャッシュアウトする方が多くなり資金繰りが悪化するからです。

いろんな考え方があると思いますが、売上を中心に考えた経営をするのか、資金繰りやキャッシュアウトを中心に考えた経営をするのかで変わってきます。

でも売上だけを経営の指標にしていると、会社はお金が回らなくなります。経営では一過性のブームに乗らないことも大切なことらしいです。

同じような失敗を過去にして来たり、見ているのに自分の会社のことになるとどうもジャッジが鈍るようです。要注意が必要かもしれません。

伸びるにも理由が必要ということではないでしょうか?

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