年俸制で高い報酬をいただいている方ほど、安心感が出て来て、ある程度以上いただくようになると努力しなくなります。

役員の方などで、銀行からの借入に対して個人保証していれば、報酬に関わらず必死に頑張りますが、普通は年俸制になるとどうも良い結果が出ないようです。

それも報酬額が今後上がりそうにない、あるいは次のステージまでにはハードルが高いとなるとモチベーションは上がらなくなります。それに危機感も出てこないのでは?

100%年俸制にすると弊害が出てきているように思います。ある程度は保証しながら、上がったり下がったりするという条件でないと、会社や事業所の業績と連動しなくなります。

他の従業員・職員の方々は必至で頑張って、自分の給与を維持したり上げようとされているのに、良い影響を及ぼさなくなります。

やはり年俸制は意識の高い人でないと難しいように思います。自分が年俸で報酬をいただくようになれば、どんなことがあっても組織を守るんだという強い意志と仲間を思いやる気持ちが大切だと思います。

自分の報酬額だけ上がって喜んでいる人には無理なのではと正直思います。

自分が上に立って、組織を良い意味で変えてやるんだ!とか皆の給与を改革を実施して上げてやるんだ!と言う人にこそ向いていると思います。

いただいた報酬で満足されると、そこから先の伸びしろがなくなってしまいます。いただいた報酬以上の仕事をすることが組織人の役目です。

年俸制はその方の能力ではなく、組織人としての資質を図ることが大切なような気がします。

安易な年俸制を導入すると、業績が下がります。組織が崩れてきます。それに今の時代は不確定な時代です。何が起こるかわかりません。そのため、やはり業績連動の部分を残しておかないと、業績が悪化した時に人件費で押し潰されます。

給与や報酬は、良い仕事をしていただくための一つの目安になるのが良いのではと思います。

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