目的のない管理職教育は意味がないと思います。研修を行えば何か変化があるのではとか、他社もやっているのでうちもやらないといけないのではと思われて実施されるようです。

しかし、1回や2回の研修を行ってもはっきり申し上げまして成果は出ないと思います。やはり年間計画や長期的な計画が必要です。

でも私のところへの問い合わせが一番多い相談案件は、「管理職研修」です。皆さん同様のことをおっしゃいます。ところが実際には、個々に思っておられるところが違うようです。

管理職研修を実施することが目的ではなく、おそらくそこから先の成果を期待されていると思います。それが見えていない段階で、研修を行い何かを期待しても難しい場合があります。まずは意識を変えたい、世の中のレベル・常識を外部の方から教えて欲しいという依頼が多いですが、管理職研修のあり方、活かし方を考え直された方が良いのではと感じています。

できれば、業績が上がる管理職研修の実施方法や業績に結び付ける管理職研修の実施方法を考えられることが良いと思います。

単なる研修に終わらせずに、成果を上げ、会社の改革につなげることです。具体的には、管理職研修とプロジェクト会議を並行して行うことです。

管理職研修とプロジェクト会議のメンバーは少々メンバーが異なっても良いですが、同時並行に進められてはと思います。

管理職研修は、主に講師からの講義を聞き習得するためです。もう一つのプロジェクト会議は、管理職研修で学んだことを実際に活かす場です。テーマ内容をメンバーで選択し、期間を決めて社内改革に当たります。

理想は、管理職研修は業務時間内に行い、プロジェクト会議は業務時間外に行います。この両輪で行って行かないと、研修で話を聞くだけ、後は個人の精進に委ねるだけになってしまいます。

これでは、社長が痺れを切らします。研修会も行っているはずなのに、うちの社員は成長していない、会社も変わっていないということが起こってきます。

でも研修会は学びの場であっても改善・改革の場ではないです。そのような場を設けて、自主的に自分たちが動こうとしない限り成長はないです。

だからコンサルティングの依頼を受ける場合でも管理職研修とプロジェクト会議をセットでお受けするようにしています。皆さんが自主性を持って一人立ちされるまでは、議長は私が勤めさせていただいています。課題や宿題も当然出させていただきます。

そこまでしないと研修会が無駄になるかもしれません。聞いて学ぶ場とそれを活かす場を上手に設けられてはと思います。

社員研修にプラスして、学んだことを活かす場を設けることがミソのようです。

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