売上計画や利益計画はどの企業も立てられていると思います。ところが未収金に関しては、計画も対策もないというところが多いです。未収金は会計上も何らかの処理をしないといけないはずなのですが、そのままになっています。

現場サイドでは、未収金の額を上乗せした売上や利益を出せば良いのだという誤った考え方まで出てきます。このような考えを営業の方が持っていると、おそらく未収金の額は減らないでしょう。

特に心配なのは、未収金がそのままになっている体質です。上司や先輩が何も処理していないので、自分もやらなくても良いのかなぁと思っている社員がいることです。

会社としての基準やあるべき姿を示さないといけません。決算期になってやっと回収しようと思っても簡単にできるものではないです。日々、回収に当たる癖付けをし、計画を立てないと上手く行かないと思います。

利益を上げれば、未収金が減るかと言えば減りません。売上を伸ばせば、未収金の売上に対する比率が下がるかと言えば下がりません。未収金体質になっているため、売上が上がれば上がるほど未収金は増えるでしょう。

早急に未収金回収計画を組みことです。また、1年間で未収金がすべて回収できるということも稀です。3年計画くらいで減らして行く努力が必要です。

それと大事なのは、今後未収金が増えないように対策を打つことです。今までと同じ基準で行っていれば、必ず同様の未収金が発生します。厳しい基準で業務を推進しないと、いつまで経っても未収金は減らないでしょう。

売上や利益が少々下がることも覚悟の上で英断を下さないと、今良くても3年後・5年後に大きな危機がやってきます。

未収金に関する甘い考えを持っている企業が一番危ないです。見かけ上の売上だけを追いかけても中身が伴っていないと苦しくなるだけです。

経営計画の中にも未収金に関する目標を立てられてはと思います。会社としての対策や評価も明確にされてはといかがでしょうか?

嫌かもしれませんが、上長の方も「○○の未収金どうなっている?」と頻繁にチェックすることです。売上や利益の報告よりもこの未収金の状況報告を必ず聞いて下さい。

良い会社とは、売上や利益が高い会社ではなく、未収金の額が少ない会社のことを言うらしいです。

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