就業規則の策定に関する相談がやはり多いです。規模が大きくなったり、社員数が多くなると、法整備が必要だとお考えになり、就業規則の策定・改定に着手されます。

就業規則を策定するのは悪くはないですが、その前に大事なことを押さえていた方が良いと思います。それは何かと言いますと、言葉にはしない、書面にまでは落とし込まないような当たり前の社内ルールです。これが守られていない会社は、会社として機能していません。そのことをもう一度、確認されてはと思います。

例えば・・・
社員間だけでなく外部の方にもあいさつをする。
就業10分前に出社する。
休憩や貴社する際には、周りの人に声をかけてから帰る。
仕事をする際には必ずメモを取る。
ユニフォームのままで出社しない。
などなど、挙げるとキリがないと思います。

でも自社や自店でできていないことを、毎日朝礼でチェック・確認したり指導することが大切です。

規則が会社を守ったり、規則があることによって良い会社になることはないです。逆に規則を整備されていなくても素晴らしい会社はたくさんあります。

どこが違うかと言いますと、やはりトップ率先で教育に関しては厳しくされているところが多いです。それが幹部や中間管理職の方にまで良い意味で伝線していて、良い社風が出来上がっています。

だから規則に頼り過ぎないように注意された方が良いと思います。規則作りはきっかけにしか過ぎません。日々、どうやって従業員に指導徹底するかが大切です。

就業規則の相談があると、つい社内の状況を想像してしまいます。どのような状況で就業規則を作ろうとされているのか気になります。今の時代、作るのは簡単です。でも運用したり、素晴らしい会社にするためには、もっと突っ込んで指導できる力がないと難しいような気がします。

できていないところをまずは修正していく。普通の一般の会社レベルにすること。そこから始められてはいかがでしょうか?

就業規則に過度の期待はされない方が良いと思います。良い会社にするためには、トップの経営姿勢と従業員教育がすべてだと思います。

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