安易な拡大路線は難しくなるでしょう。経済成長もあまり期待できないとなれば、どう経営して行けば良いのか、そのビジョンを見つけないといけないような気がします。

このことは本当に難しい問題だと思います。どこにも答えは書かれていないような気がします。自分たちで探さないといけない大きな課題です。

もう経済成長は期待できないと仮定して、未来を考えないといけません。一番つらいことで、考えたくないことですがそれが現実です。

見たくないと思って逃げてばかりでは、問題を大きくするだけです。もう以前のように市場が拡大するというイメージを捨てることが大切だと思います。

よく、坂の上に雲がある時代ではないと言われます。緩やかに下って行く坂の中でどうやって生きて行くかが大事だとおっしゃる方もおられます。

経済学や経営学の学問体系の中でもこのことは今後核になる主要テーマになるような気がします。

成長が期待できない場合、どのように経営すれば良いのか?

一つ言えることは、今の事業をまず整えることが先決だと思います。いつでも撤退可能な状態、残債の処理ができて止めることもできる状態にすることが大事だと思います。あるいはそのような状態に持って行くことを目標とすべきかもしれません。

しかし、経済成長が期待できないからと言って、世の中のすべての企業が成長しないという訳ではないです。またすべての業界の成長が止まる訳でもないです。その中から、好調な業界や成長を続ける企業や店は必ず出て来ると思います。

マクロに見ると経済成長は止まったのかもしれません。でもミクロに見るとどうでしょうか?成長はその人の心のあり方次第だと言われます。世の中が不況でも好調であり、成長されている方がおられます。その方にとって経済成長と業績は関連性がないです。

世の中や業界に大きな期待をするのではなく、自力を付けて、自分で舵取りをしないといけない時代になったのではと思います。

企業としては、個の強さを発揮し、自社を成長させる戦略を描くことが大切なような気がします。

【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング