店内のどこに卵売場を設置するかで売上が変わってきます。

お客様として便利なのは、入口付近やレジ前辺り。しかしこれでは売上が取れ
ません。卵だけ買って帰られる方も出てきます。また、店側の意図する購入点数アップにつながりません。

卵を買ったついでに、何かを買っていただきたい。そのような仕掛けを売場に作ることが大事だと言われます。

卵の例でお話しましたが、その店に行けば必ず購入したくなる商品、価格をチェックしたくなるような商品をイメージして下さい。そのような商品をどこに陳列するかが大事です。

最近、私の家の近くの食品スーパーが、卵の売場位置を変えられました。以前は、菓子のゴンドラ什器と青果物の平台什器の間にありました。それがなんと、鮮魚コーナーの一角に移動です。卵に関連する商品は周りにないです。しかし、一番角の奥に鮮魚コーナーがあるので、そこへ誘導されたいからでしょう。

食品スーパーにとって、卵・牛乳・砂糖は今でも目玉商品です。これらの商品位置で売上は大きく変わります。

戦術的に、どこへ置けば人の流れが変わり、購買点数が上がるのかを実験・研究する必要があります。(ただし、頻繁に売場を変えるとお客様にとってはわかりづらくなりますので注意して下さい。)

店のレイアウトを考える際には非常に重要です。上記の例で言えば、鮮魚コーナーの近くへ移動して、鮮魚関連商品の売上や点数がどうなったかでわかるはずです。

移動されてから、また元に戻されていないということは、上手く数字が行ったのではないでしょうか?

目玉商品だからと言って、すべての商品をエンド什器に大陳していてはもったいないです。目玉商品で客導線を変えて、購買点数を意図的に上げることが店側としては大事です。

戦術的な意図を感じる売場、それが私たちの仕事上では魅力的です。
考えて配置をしているなぁと思う売場。

もう教科書通りに、コーナー化しているだけでは数字は取れないと思います。より戦術的に売場も作っていく必要があると思います。

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