【銀行の視点】返済余力はEBITDAの額だけで判断できない
記事投稿日2011年10月26日水曜日
投稿者:株式会社 武内コンサルティング(大阪) カテゴリー: General
紙面上の利益の額ではなく、実質どれだけ返していただけるかを判断されているような気がします。
例えば、「EBITDA=税引前利益+特別損益+支払利息+減価償却費」
という指標がありますが、決算書上この数値がプラスになっていても全額返済に充てれる訳ではないです。
事業を行って行く上で、必ず投資が必要になってきます。投資とまでは行かなくても補修・改修などの費用はかかってくるものです。
さらに実際の経営では見逃してはいけないものがあります。未収金の額や状況についてです。売上が立っていても回収見込みが薄いものがあっては、利益にはならず逆に利益を圧迫します。
鋭い銀行員の方は、未収金の回収状況の一覧の提出を求められます。現状の額がいくらで、今期どれくらい圧縮できるのかを確認されます。あるいは、未収金が発生するような悪しき風習や原因がないかをチェックされます。
企業としての経営努力というのは、売上や利益を上げることだけではないです。
未収金の回収努力とその対策も含まれています。特に良くないのは、年々未収金の額が増えているような場合です。そのような体質が出来上がっていると売上が伸びても意味が無くなってきます。
だから実際には、
返済余力=EBITDA-投資+未収金の回収および増減額
になるような気がします。
逆に再生局面では、売上よりも未収金の回収に全力を挙げて、少しでもキャッシュフローを楽にすることが大切な場合もあります。
少しでもキャッシュを生んでくれない限り、返済には充てられないと判断されています。月次決算書の数値が、即キャッシュになっている訳ではないです。
キャッシュを生むためにどのような行動をしているか、そこが大事です。回収が少しでも早くなっているかどうか、未収金が少しでも少なくなっているかどうか、そこを見られます。
資金繰表通りにお金が残っていない場合、この未収の発生が考えられます。想定していた期日にお金が入ってこないと、資金繰表が狂って来ます。何度も担当者に確認しないといけなくなります。
資金繰表からでもお金の出入りが把握できないこともあります。そこを突かれると痛いです。必ず月1回は、営業担当者と経理担当者、役員の方々で入金状況のチェック・確認をする必要があると思います。
【最新情報はこちらから】経営コンサルタントは武内コンサルティング
例えば、「EBITDA=税引前利益+特別損益+支払利息+減価償却費」
という指標がありますが、決算書上この数値がプラスになっていても全額返済に充てれる訳ではないです。
事業を行って行く上で、必ず投資が必要になってきます。投資とまでは行かなくても補修・改修などの費用はかかってくるものです。
さらに実際の経営では見逃してはいけないものがあります。未収金の額や状況についてです。売上が立っていても回収見込みが薄いものがあっては、利益にはならず逆に利益を圧迫します。
鋭い銀行員の方は、未収金の回収状況の一覧の提出を求められます。現状の額がいくらで、今期どれくらい圧縮できるのかを確認されます。あるいは、未収金が発生するような悪しき風習や原因がないかをチェックされます。
企業としての経営努力というのは、売上や利益を上げることだけではないです。
未収金の回収努力とその対策も含まれています。特に良くないのは、年々未収金の額が増えているような場合です。そのような体質が出来上がっていると売上が伸びても意味が無くなってきます。
だから実際には、
返済余力=EBITDA-投資+未収金の回収および増減額
になるような気がします。
逆に再生局面では、売上よりも未収金の回収に全力を挙げて、少しでもキャッシュフローを楽にすることが大切な場合もあります。
少しでもキャッシュを生んでくれない限り、返済には充てられないと判断されています。月次決算書の数値が、即キャッシュになっている訳ではないです。
キャッシュを生むためにどのような行動をしているか、そこが大事です。回収が少しでも早くなっているかどうか、未収金が少しでも少なくなっているかどうか、そこを見られます。
資金繰表通りにお金が残っていない場合、この未収の発生が考えられます。想定していた期日にお金が入ってこないと、資金繰表が狂って来ます。何度も担当者に確認しないといけなくなります。
資金繰表からでもお金の出入りが把握できないこともあります。そこを突かれると痛いです。必ず月1回は、営業担当者と経理担当者、役員の方々で入金状況のチェック・確認をする必要があると思います。
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Posted by: takeuchiconsult