昨日、お歳暮商品を買うために和菓子専門店へ行きました。のしを掛けてくれて領収書もいただき、待っている間には、お茶とお菓子も出てきます。そこまでは普通の対応の仕方だと思います。

商品を受け取る際に、「こちらの品は工場で少し焼きが入り過ぎたものです。よろしければお召し上がり下さい」と言って、袋に入れてくれました。そういうサービスもされるのかなと思って感心していましたが、実はこのことは大事なことです。

ロスになったものをどうするか、どのような業種であってもルールを決めておくことが必要です。

例えば、菓子専門店さんなどでは、賞味期限が近付いてきた商品を町の各種施設などに配られるところもあります。これは工場でロスしたものではなく、正規商品で賞味期限が間近なものです。

また、ロスになったもの、廃棄対象になったものは従業員に配られるところもあります。

どちらが良いとかというのではなく、会社としての明確な基準や判断が大事だということです。

一番良くないのは、皆が勝手な判断をして取り扱うことです。そうなると、良からぬことも出てきます。そのようなことを防ぐためにも会社としての基準やルールは作るべきです。

製造メーカーでは、ロスは必ず出てきます。少なく抑えることは大事ですが、商品としての基準に満たないものは、やはり出てくるものです。その際、ロス低減だけでなく、そのロスをどう処理するのか、会社として対応策を決められてはと思います。

それも従業員の方々が喜ぶ以上に、お客様や地域の方々に還元できる仕組みも必要ではと思います。

商品基準に満たないものは、一切外に出さないというところもあるかもしれませんが、現実的にはそういう商品も出てきます。知恵を絞って活きた処理の仕方を考える必要があるかもしれません。

ロスになった商品の扱いで企業の指針が見えてくるような気がします。

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