昨日は、家の近くに出来た焼肉店で食事。5卓の小さなお店。ちょっと気になっていたので行ってきました。

こんな不景気の時に店を出すくらいですから、かなり自信のある良いお店だと期待していました。行ってみると、お店が新しいということもあり、綺麗でした。

メニューもそこそこ良いものを出されています。焼肉店づくりの教科書のようなものがあるとすれば、教科書どおりです。欠点を探すのが難しいくらいな感じです。

美味しくいただいたのですが、そこが一番の不安要素だと思い帰りました。

開業する場合、自分の理想の店を作りたいとか、自分が食べたいものを出したいという夢を持ってスタートされます。それが夢なので良いと思いますが、夢だけで商売が成り立たないのも事実です。

自分では自信満々なのに、想定していたお客様がなかなか来てくれないということが多々あります。理想を追いかけ過ぎて、まとまっているお店になっていませんでしょうか?

商売は教科書通りに行かない、というのが鉄則です。
例えば、業界平均の原価率が35%だったとします。この原価率を守ったり、下回れば単純に利益が出ますでしょうか?
店づくりや接客についても同じです。教科書に書いてある通りにすればお客様はリピートしてくれるでしょうか?

何か一つでも突出していて、印象に残るものが必要です。平均80点以上のお店では魅力が薄いです。特にメニューでガツンと来るようなものが欲しいです。

お客様を引きつけるための強烈なメニュー。そのメニューを食べにわざわざ来られるくらいが理想です。

店をきれいにし、メニューの価格も適正であったとしてもそれではお客様が入ってくれません。

教科書に書いていないことをどこまでできるか?あるいは教科書に書いていないことで何ができるか?

教科書通りに商売を行い、食べて行こうというのではなく、お客様をビックリさせて喜んでもらおうと思ってメニュー作りをする必要があると思います。今日はどうやってビックリさせようかなぁと楽しむことです。

その遊びの部分や店側が意図していることをお客様が理解してくれないと、商売が上手く行きません。

お客様の目も肥えていると思います。当たり前の平均店には、足を運びません。
教科書通りに完成されているように見える店ほど、要注意かもしれません。

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