単純にもらって喜ばれるかどうかよりも日本のギフトには独特の文化があります。その文化風習を踏まえた上で開発する必要があると思います。そこに一つの壁があるのではないでしょうか?

例えば、日本ではいくらくらいのものを送っていただいたのか、それを知らしめることが大事です。理由は、お返しをしないといけない風習になっているからです。だからどんなに良いものでも値段のわからないものを送られると少々困ります。

百貨店のギフトコーナーで売っているものなら価格はわかりますが、突然来た良さげな商品、どう評価して良いのかわかりません。ネットなどで似通った商品を検索して調べる手はありますが・・・

でも日本人の心情として、いただいたものがいくらなのか調べるというのはちょっと嫌なものです。

また予算というものがあります。2000円、3000円、5000円、1万円と切れの良い数字になっています。中途半端な価格のものをいただくと、今度はお返しをする時に気を使います。多いとか少ないとか・・・小さなことかもしれませんがこれも主婦の感覚です。

そうすると一番中途半端な位置にあるのがお米。いただいて嫌ではないですが、評価するのがたいへん難しいです。いただく方としては、苦手な部類に入ってしまいます。

ブランド米としても価格がどこで買っても同じと言う訳ではないです。買う場所によってこれだけ価格が違う商品も珍しいです。

年に何度も食べることができない憧れのハレの商品、これは間違いなくギフト向きです。しかし、お米でこれを探そうとすると、なかなか難しいものがあります。「新潟県産魚沼こしひかり」も今の時代、どの店舗でも扱っています。それを超える必要があります。

また、毎日食べるものなので、皆独自の評価方法を持っています。自分が良くても相手が好むかどうかはわかりません。もうそこまで考えだすと、迷路に入ったようになります。

ビールや日本酒は、よくギフトに使われます。それも御中元や御歳暮以外のギフトにも使われます。

なのに米は・・・

やっぱりわかりづらさが壁になっているようです。

ギフト化することはどのお店にできても、売れるものを作るのは難しいものです。それも買う側の納得・評価以上にもらった側の納得・評価が大事です。

ギフト商品はブランド力があれば売りやすいですが、そうでない場合、一工夫が必要です。でもそれが見つからないからこそ苦戦されているのだと思います。

だからこそビジネスチャンスがあるではないでしょうか?
まだまだ研究の余地がありそうです。

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