社長はいつも「自分の店だと思って頑張って欲しい」と檄を飛ばされます。本当に自分の店だと思っていろんな対策を打って、数字を上げて欲しいと思っておられます。

このことを店長さんはどこまで理解されているのでしょうか?

店長ということは店を任されているということです。店を潰さないように、いろんなことを考えながら数字を上げていかないといけません。それもお金をかけずに地道に少しずつ上げて行くことが大切です。

絶対に店を潰すことはできないんだ!店の従業員やスタッフの生活もかかっているので、雇用を守らないといけない。そのためには、自分が先頭に立ってやるしかないんだ!と気持ちを切らさずに、毎日一所懸命に頑張る姿勢が必要です。

ただ日々の営業を行い、問題なく終わっていればそれで由と言うのでは心配です。もっと向上心を持って業務に当たっていただかないと、外部環境の変化などに付いて行けなくなると思います。

どうすれば社長の言葉がわかるようになるのでしょうか?
それは、自分の店だと思うだけでなく、いずれ自分で店を持とうという夢を持つことです。小さくても良いです。今のお店とは違った業態であっても良いです。自分の店を絶対に持つんだ!という気持ちが大切です。

自分の店を持ってみないとわからないことがたくさんあります。あの時、社長が言っていたのはこういうことだったのかということが日々わかってきます。

自分が経営者にならないと本当のつらさや厳しさがわかりません。それがわかった時、業績が伸び始めます。なるべく苦労はさせたくない。早い内に気付いて欲しいと社長は思われています。作業で終わらせずに、自分の人生勉強だと思って仕事をしているかどうかです。

もし今の店が、自分の店だったとしたらどうされますか?
現状には満足せず、常に何か新しいことにチャレンジしたり、情報収集しながらブラッシュアップを図ると思います。何もせずに止まってしまうと、売上は落ちる一方になります。

経営者は、毎日毎日、危機感でいっぱいです。今日も何も起こらなくて良かったではなく、今日は何か新しい発見と新しいことへのチャレンジが出来ていなかったのではと不安になるものです。

その不安が経営を安定化させ、伸ばして行く要因になります。

「今、何か不安なことはないですか?」と店長にお聞きして、
「別に何もないです。順調です。」という返事をいただくことが、一番不安になります。

経営者発想をしたり、自分の店を持とうという夢を持った店長でないと店の運営は難しいのではと思います。