私たちが若い時は、とりあえず頭を下げて教えてもらい、早く一人前になろうと必死でした。就業時間後も「何かお手伝いすることないですか?」と社内営業です。

そこから上司に可愛がってもらい、遅くまで付き合っていると、晩御飯やお酒を御馳走になり、コミュニケーションを取らせていただいていました。

逆に、このことをしないと世の中では一人前にならないということが、若いなりにも薄々感じていました。

自分から上司のぶつかっていかないと、向こうから声をかけてくれるということはないでしょう。

どの組織・グループへ行ってもすぐに溶け込めること。仲間とすぐに溶け込める能力が大切です。

昔は、社交性と言ってたかもしれませんが、今は何と言うのでしょうか?
ポツンと椅子に座っている若者を見ると寂しくなります。自分から動かない限り成長しません。

それに上司に可愛がられずに社会で一人前になろうと思っても難しいです。自分は能力があるので、いつか大成するだろうというような甘いことはないです。

誰とでもお付き合いのできる人間性をどう磨くかも社会では大事ではと思います。一人でこもっている人は、周りが腫れものを触るようになり、いつしか社内で孤立します。

一緒にごはんやお酒をいただくのも大事な勉強です。私なんか、社内の打ち合わせやミーティングよりも、お昼ご飯や夜の食事で教えていただいたことが実になっています。

社内での付き合いが狭いのに、外で付き合いの幅を広げることはできません。外へ行って勉強してこいと言われてもどこへ行っていいのやら困っているのではないでしょうか?

社交性は人から教えられるものではなく、自分で勉強して行くものだと思います。能力や技術以上に社交性があるかないかは重要なことだと思うのですが・・・

でもこのことも研修会などで教えなくてはいけない時代になっています。年配の方には、当たり前過ぎることですが、今の若者にとっては一番苦手なことのようです。

一緒に食事に連れて行ってあげて下さい。お酒の飲み方、作り方、教えてあげて下さい。

学校の勉強以上に難しい問題に彼らはぶち当たっています。