様々企業を訪問させていただいていますと、リーダーシップとは何かという現実にぶち当たります。経済書や経営書には、教科書的な解答は書かれていますが、現場で起こっている事に準じた解答は得られません。

リーダーシップを一言で表すことは難しく、いろんな考え方があると思います。
そこでこれから先は、私が今感じていることとご理解下さい。

リーダーシップの有無は、その方が部下から慕われているかどうかだと思います。言葉やルールはなくても何かあれば相談や報告に行き、その方の判断を仰がれます。おそらく仕事上のことだけでなく、プライベートのことも相談に行かれていると思います。

極論すると、従業員は会社に対しては感謝の気持ちはありますが、未来永劫その会社で勤めようと思っているかどうかは別です。

本音では、会社以上に信頼できる、慕っている上司がいるので安心して仕事をしている方が多いのではと思います。給与が高いとか、福利厚生が良いとかというのではく、日本では慕っている人がいるかどうかが大きな要因になっています。

会社に付いて行くのではなく、人に付いて行くということでしょうか?

また良い上司の条件は、何人の部下を育てたか、何人の部下が付いてくるか?
だとも言われます。同じ釜の飯を食べたと思える人が何人いるか、修羅場を一緒にくぐってきた人が何にいるかです。

必然的にそのような経験をすると、近い関係になると思います。その結果、外から見ていてもあの人は慕われているなぁという関係になって行きます。

これが本当の意味でのリーダーシップのような気がします。

慕われている人ほど、従業員と一緒になって修羅場を乗り越えて来たという原体験があります。その時は辛かっても、後々それが財産になります。

慕われるにはそれなりの理由がやはりあると思います。一番長く会社に一緒にいた人を自然と慕っていきます。

慕われようと行動しなくても部下はちゃんと見ています。この人となら一緒に仕事をして行っても良い人かどうか?

部下との接触頻度、時間を大切にして行かないと、慕われない上司になりそうな気がします。