現場を知っている人か知らない人かはすぐわかります。大きな戦略提案がまずあるかどうか?業種業界に精通していれば、直感でその企業の方向性を示すことができるはずです。その戦略を抜きにいくら分析を行っても答えは出てこないと思います。

答えが先にあり、その答えどおりの進めるためにはどうすれば良いかを考えることが大切だと教わりました。

例えば・・・
事業をどう再構築するか?
粗利率をどうするのか?
総額の人件費、人員数は?
経営計画数値の中の根拠が必要です。それが戦略につながります。

いくら分析しても戦略は出てきません。分析好きはコンサルタントになれないという教訓があります。小手先の戦術・先頭が得意な方もいますが、究極は戦略提案できること。

「戦略のない経営コンサルタントにはなるな!」と昔、上司がよく言っていたのを思い出します。

目先の業績を改善しようと必死になるのはわかりますが、3年後・5年後を見据えて何が大事なのかストーリーが組み立てられていることが必要です。

最近思うのはコンサルタントに単に目先の業績を上げるだけではなく、大きな戦略を組み立てて欲しいと依頼されているのではということです。この戦略提案の部分がないとコンサルタント契約した意味がないと思います。

客観的大きな視野で物事を見て、アドバイスできることが大切だと思います。訪問時に現場改善の話ばかりしているのは、力不足だとよく言われました。その会社にとって一番大切なのは「戦略」なのですから・・・

現場を知ってなおかつ、大きな戦略の組み立てができること。
それが経営コンサルタントして大事な要件のように思います。

数字の羅列、綺麗な数字、そこからは何も出てきません。数字の積み上げから戦略が出て来るのではなく、戦略目標に合わせて作るものです。

経営者の方は、戦略の話ができる人を探されているのだと思います。少しでもお役に立てれば幸いです。