粗利率は、経営計画の中の経営数値の一つではないです。粗利が自社の経営を
決めるというくらい大事なものです。

同じ事業、同じ商品・サービスを扱っていても粗利率は変わって来ます。これくらい企業の体質を表す指標はないです。

売上目標を設定したとしても大事なのは粗利率です。粗利率が改善されない限り、企業の改善・改革は行えていないのと同じです。

過去5年・10年の推移で見ても売上は、景気や業界動向、市場の影響を受けます。しかし、粗利率というのは、企業体質そのものです。内部で改善・改革を日々行っていれば、大きく変動することはないです。

いろんな企業の決算数値を見せていただいても気になるのは粗利率です。売上については、様々な営業戦略を組んで行けば成果があがるでしょう。でも粗利率は、何かをやったからといって即改善できるものではないです。

それに改善した数値を経営計画書に記載しても信ぴょう性を問われます。今まで悪かったのに急に改善できるとは思われません。

売上以上に、具体的な詰めが必要です。いろんな経営指標から見直しを図ることです。

粗利率低下は、単に原価だけの問題ではないようです。様々な不の要因が社内にあるからこそ低下しています。膿を出すには時間がかかるかもしれません。

それと粗利を出すには、新しい仕組み作りが必要です。過去と同じやり方をしていては、粗利は上がりません。

もう一つ大事なのは、原価の管理者、粗利の管理者は社内にいるでしょうか?決算の数値や結果を見て、判断してしては遅いです。

業務進行中の中で誰かがチェックする機能が必要です。上長の方は仕事が増えるかもしれませんが、この機能を働かせないと粗利は上がりません。

売上会議や予算会議はどの企業でもやっておられます。しかし、粗利率改善会議はなさっていません。売上会議や予算会議の中に含まれている感じです。

でも今現在、大切なのは粗利です。
粗利率会議を実施することをおすすめします。

同業他社との経営数値比較においても売上を比べても仕方がないです。粗利率を基準値として会話しないと比較にならないです。

会社を潰さない、事業継続のコツは、粗利率が同業他社よりも高いことです。いろんな経営の仕方があると思いますが、今後粗利率が重要視されそうな気がします。