社長が言えない、士業の先生がバッジの重みで言えないことをいうこと。
それが大切なことだと認識しています。

クライアント先の社長からは嫌な奴だなぁと思われるくらいがちょうど良いと思います。嫌われ役を進んでやるくらいでないと改善・改革は無理だと思います。

会議の場で話が中断。誰も自分から発言しなくなった時が私の出番です。
社長の視線がこちらに来ているのがわかります。一言お願いしますと・・・

昔は大声で怒鳴ったりもしばしば・・・
しかし、今は極力抑えて、皆が言えないようなことを率直に言うようにしています。

特に売上の予測数値などは、最悪の場合を想定してお伝えします。その時、従業員の方々がどうなるかも言います。

例えば・・・
このままでは40歳以上の方は退職していただかないと経営ができなくなります。
だから今年1年で再生を仕上げないとたいへんなことになります。皆さんが職を失うのを見ている訳には行きません。何とかここで打破しませんか?
というようなことを申し上げます。

社長の口からこのようなことは言えないでしょう。言わない方が良いです。
外部の第三の口から現状のありのままを報告してもらい、そこからどうするのかを詰めることが大切です。

響いてくれない従業員が多いのも事実です。またそのような従業員を抱えているからこそ業績が悪化しています。

また社長と一対一の時は、銀行はどのように考えているのか、支援者はどのように考えているのかを素直に伝えさせていただきます。隠してどうなる訳でもないですから・・・

あまり言いたくないこと、口にしたくはないことが、世の中ではたくさんあります。聞きたくないというのもあるかもしれません。それをあえて口に出して、言うのはコンサルタントの仕事。

反発されたり、喧嘩になっても折り込み済み。誰かが言わなくてはならないのですから・・・

逆に私の中で留めておく方がストレスが貯まります。一気に吐き出して、現状を皆が認識して、そこからが再スタートです。

人には立ち場と役割があると思います。この仕事を続ける以上は、言えないことを言う役割を担って行きたいと思います。