支払うものを少なくする。これが一番大事です。少しでも外へお金が逃げないようにすることです。

例えば、サービスでモノを付けるのと値引きをするのはどちらが良いでしょうか?このモノというものを外部からわざわざ購入していると支払いが発生します。そのことも考えてサービスを考える必要があります。

1000円の粗品進呈と1000円の値引きでは、お客様にとって額面は同じでも会社にとっては負担額が違ってきます。1000円の値引きの場合は、原価分だけの負担で済みます。

単純に売上や集客だけを追いかけているとそのことに目が行き、会社の負担という視点で判断されていないことがあります。意外とこのことを理解している方が少ないようです。

だから何でも良いから売上や集客を図ろうとされます。しかし、今のような時代では、少しでもキャッシュアウトしないこと。簡単に言えば、外部への支払いが少ないこと、外部へお金が流れないことが大事です。

経理担当の方なら当然のことなのですが、営業担当者からは少しでも売上があった方が良いのではという意見が出てきます。

だから社内で周知徹底することが大切です。会議や研修会の場でこのことをお伝えされるべきです。

経営の基準が売上から利益へ、さらにはキャッシュ保有高に変わってきています。現金をいかに持っているかが大事です。企業規模が小さくなればなるほど大事になってきます。

キャッシュの大切さは、支払いや資金繰りを実際に経験しないとわからないものかもしれません。でも対策が講じられていないのは問題有りです。

皆さん、事業がきつい、きついとおっしゃいますが、手を打っておられますでしょうか?大事なのは、会社からお金が出て行かないように止めることです。

ほとんどすべてのものを内製化するとお金が出て行かなくなります。
キャッシュアウトしない経営に基軸を変えることが大切なような気がします。