昔は、あなたの努力で会社は利益を出したのでしょう。
しかし、今の赤字や債務超過は誰の責任でしょうか?厳しい言い方かもしれませんが現経営陣、過去の経営陣の責任です。そのような経営数値の把握をしてこなかったあなたの責任だと外部の第三者の方は見られます。

昔を自慢してもしようがないです。今の現状は現経営陣の責任だと思われた方が良いと思います。厳しいかもしれませんが、これが外部からの正当な評価です。

赤字を垂れ流していながら、会社から給与や報酬をいただき、何ら改革を行えていなければ経営陣、つまり役員の責任です。

ところが中小企業では責任の所在が明確ではないです。トップ率先で事業運営を行っているため、社長以外の役員の方々の責任感が薄いです。

会社が厳しくなれば、役員が責任を取って退陣するというのが大手企業のあり方です。中小企業では、現役員に代わる人材がいないから、そのままにされます。でも経営陣が変わらずに会社の再生は可能でしょうか?

今まで会社に貢献してきた業績が帳消しになってしまいます。業績が良い時は、平均昇給額よりも多くいただいていたはずです。逆に業績が悪くなった時、責任は取られているでしょうか?

一般の従業員の方々の給与は、業績が悪くなれば、昇給・ベースアップにストップがかかりますが、役員報酬が横ばいでは危機感がない会社になります。役員報酬は常に、業績と連動させ、厳しさを見せないと従業員に示しが付きません。

役員になると責任の取り方は2つしかないです。退任するか、大幅に減俸するかです。大幅に減俸するとは、生活費程度だけいただくという意味です。

生活費だけいただきながら、会社を再生しようという方が残っていただかないと、サラリーマンと同じようにある一定の報酬がいただけるだろうでは困ります。

それに任期は2年です。その間に会社に貢献できなければ、後がないということをもっと認識すべきです。

大きく改革しなければならない局面でありながら何ら着手できないのであれば、交替も止む負えません。

企業再生では現役員の意識改革と役員としてのあり方を伝えることが大事ではと感じています。

会社から言われる前にけじめを付けるくらい勇気ある役員の方を大事にしてあげて欲しいです。