経営に興味をそそられれば、取締役に近づいてきます。
報酬ではなく、経営に対する興味です。

部長の次の職が取締役ではないと思います。どのような要件を満たせば役員になれるのかそれを明確にしておくことが大切です。

だから会議などで、いきなり社長が来期から役員に昇格するからとおっしゃる場面を見るとビックリします。えっ!それで良いのかなぁと思います。

役員になると後がないです。通常任期は2年。その間に会社に何らかの形で貢献しないと、解任ということもあります。一従業員の場合は、業績が悪いとか、貢献していないからといって解雇というのはないです。

そういう状況になるということをまず認識する必要があります。営業してモノを売ったり、会社が好きだというだけでは苦労されます。大事なのは、経営というものが好きかどうかです。

客観的に見たり、実際に運営してみたりすることが好きな方でないと、厳しい局面になった時に嫌になってきます。自分で経営をデザインしたり、意見が言える環境が素晴らしく思い、本当に好きでないと勤まらないと思います。

名ばかりの役員では意味がないです。声がかかった瞬間、何をするのか、何が出来るのか自分でプランニングすることです。経営に興味を持つことです。

体を使って先頭を切っていた時代とは違い、頭を使ってデザインすることが面白くなっていけば理想的です。

決して現場には戻らないで下さい。役員としての仕事を全うして下さい。
そのためには部下育成が欠かせません。一人でも多くの人材を創出することが企業の使命です。

人が大事だとわかれば、経営がさらに面白くなると思います。

逆に取締役は、経営が好きな方を選出すべきです。能力や技術が高いだけではなく、経営が好きかどうか興味を持っているかどうか、それが基準ではと思います。

でも年を取れば取るほど、自然と経営に興味を持つことが大事だと思います。それが次のステップにつながります。

取締役の条件、頭の中だけではなく、明確な基準作りが中小企業でも大事なような気がします。