まず社内にあるマニュアルやマニュアルらしきものを集めてみませんか?誰がどのようなものを使用しているのかわからない状態が一番良くないです。また、データ化されているなら一元管理が必須です。会社の大事なノウハウです。勝手に誰でも使えて、持って行けるようにはなっていませんか?

個人情報の問題も大事ですが、マニュアルも大事です。どの企業様へ訪問してお聞きしても一元管理が出来ていません。あらゆる職場にあるようです。

それに昔使っていたとか、加筆・修正を行っていないということもよく聞きます。作成者の方が退任されている場合だってあります。

教育スケジュールや教育体系を組む前に、自社のレベル感を把握する必要があります。そのためにも一度社内にあるマニュアルを整理されませんでしょうか?

マニュアルというと腰が引けて、嫌な顔をされる方がおられます。ひょっとすると自分が当てられて、作成に参加しないといけないのではと先走られます。

しかし、力が付くのはこのマニュアル作成です。自社のスタイルに合ったものを独自で作っていくとかなり成長します。たいへんなのはわかっています。運用するよりも作成する方がたいへんなのは皆わかっています。

会社としてもこのマニュアルが欲しくてしようがないです。販売されている同業者のマニュアルなら買って済むことですが、それでは運用できません。参考程度には見ても、やはり独自で作成する必要があります。

理想は、社内で有志の方を募り、作成に参加してもらうことです。それと焦らないことです。1カ月やそこらで作ろうと思わないこと。最低半年から1年かけてゆっくりと作って行こうと思わないと通常業務に支障をきたします。

後はデータの管理です。紙媒体のものと元データの管理をしっかりと行うことです。

このマニュアルの整備状況で、その企業の力がわかります。
組織が大きくなればなるほど必要になってきます。席も近いし、ミーティングも頻繁にやっているから大丈夫ですという管理職の方が一番危険です。

組織に応じたやり方を考えるべきです。
期末の棚卸と同様に、期末に全マニュアルの棚卸を実施して下さい。
あなたの会社の企業力がわかると思います。