できの悪い部下を認めることができない管理職の方がおられます。
いつも自分が基準。自分のようにできない人に対しては冷たい。

自分より出来が良ければ、その方はもう出世されているはずです。もう少し認めてあげても良いのではと思うのですが・・・

厳しいというよりは、その方の器が問われるのではと思います。厳しさからそうなったのではなく、自分の中に一定のラインがあるようなのです。少し頑固なのかもしれません。

自分の想像どおりの部下なんかいる訳がないです。だからこそ人間的に成長できるのです。

うちの社員はレベルが低いと口に出る方は、自分のレベルが低いと言っているのと同じです。皆、最初はできが悪いはず。何らかの形でレベルアップを図ったからこそ今があります。

認めてあげて、やってみてもらうことも大事かと思います。自分の理想とする部下が来ないかなぁと思ってみてもなかなか来ないです。自分を変えていくしか道はないと思います。

組織が硬直化している理由の一つに、所属長が部下を認めない、やらせていないというのがあります。所属長の指示がないと動いてはいけないルールになっています。必然的にその所属長の顔をうかがって行動を取るようになります。

それと自由な発想で意見を出すという雰囲気がなくなります。自分で企画して動くというのができなくなります。結果的に部下の成長の芽を摘んでいることになります。

会社を蘇生させるには、上から変わっていただかないと、変わらないという現実があります。部下を認めて、主役にしてあげて下さい。本当の管理職の仕事は、サポーターに徹することです。決して、自分が主役ではないです。

組織が大きくなればなるほど、自分一人では何もできません。
自分が若かった頃を思い出して下さい。そんなにできが良かったでしょうか?

ほんの小さなことなのですが、何か引っかかっているものがあるのでは?
自分の心の持ちようで、部下も会社も成長できるのではないでしょうか?

管理職の人事考課の項目に、「部下を認めることができるか?」というのがあっても良いのではと思います。