数字を整える以上に大事な課題です。固定費を圧縮し、PL上単年度で黒字化が見込めてもそこから先がもっと大事です。

実質事業の継続が可能かどうかという問題が浮上してきます。
決算書の数値を綺麗にしたからといって会社が変わっている訳ではないです。今までと同じことをしていたのでは、また同様の危機が訪れます。二次破産が
起こる原因は何となくわかるような気がします。

銀行へ提出するための書類が先になり、中身が変わっていないことが多々あるようです。従業員も意識を変えて、真っ白な状態で再度勤務する必要があります。

ところが同じ経営陣、同じ従業員だけで事業を継続させようとしても同じような壁にまたぶち当たります。社内の体質改善を行い、新しい風を外から受け入れない限り大きく変わらないのではと思います。

だから本当の勝負は、銀行へ書類を提出した後からです。報告書を作る際にもドラスティックに大きく変化する計画書でないと、削減だけを達成したものでは厳しいでしょう。

人は変化を一番嫌います。今までと同じとわかっていてもそれを認めてしまうものです。心を鬼にして何かを変えないと後で後悔することになります。

削減する部分の列挙よりもどこをどう変えて行くのかそれを数多く上げ、実践することが大切ではと思います。

アクションプランも過去の延長のものや焼き直しでは限界があります。大きく変化させるものがいくつあるかで結果は変わって来ます。

事業再生と言うのはお金の問題ではないと思います。また決算書の数字を整えることでもないと思います。事業そのものを見直し、そこから再スタートし軌道に乗せるものだと思います。

今思っていることは再スタートが果たして可能かどうか、あるいは可能にするためには何を変えて行かなくてはならないのか、それを真剣に精査しています。

企業再生では、事業継続こそが一番の課題ではないでしょうか?