中小企業様で複数の法人を同一グループで経営されている場合、個々に部署を持っていては非効率な場合があります。

一番効果的なのは、総務・経理です。重要な部署ではありますが、従業員数が少々増えても複数法人の兼務は可能です。そうすると固定費は必然的に下がります。

担当の方も複数の法人を見ることになり、力が付きます。なかなか複数の法人の経理を見るなんてことはできないです。前向きに考えていただければありがたいです。

それと最近気になっている部署があります。それは営業です。個々にバラバラに営業していては、こちらも経費倒れになる可能性があります。昔のように訪問回数に成約率が比例しない時代です。

社内にあるいろんな商品・サービスを売れるように社員教育すべきです。あるいは他部署の商品・サービスを販売・成約に結び付けた場合は報奨金が出るようにするとやる気も出てきます。

ここまでなら、実施されている企業様も多いと思います。実はさらにここからもう一歩踏み込んで、複数法人の営業を統合・兼務できないかどうか検討すべきだと考えます。

特に赤字続きの事業を継続させるためには、固定費の削減がどうしても必要です。総務・経理を兼務しただけでは、大きな固定費カットにならない場合があります。

会社で大事なのは仕事を取ってくることです。その人たちの力をアップさせるためにも兼務というのは一考の余地があると思います。業績不振だからと言って人をカットするのではなく、今いる人員を最大限生かす方向で考えるのです。

担当商品・サービスだけで視野が狭くなっている可能性があります。今のような大不景気では、会社にプラスになるものであれば何でも売って来てほしいです。

そのためには営業担当者にグループ会社の商品・サービスすべてを売れるように教育することです。

それをせずに諦めたり、事業を縮小するのはもったいないです。
もう少し、自社の社員を信じて、伸ばしてあげて下さい。

成果を負うのではなく、意識変えるためにも必要だと思います。

総務・経理部門にはメスを入れられた会社が多いと聞きます。次は営業体制の見直しではないでしょうか?

グループ会社の経営は単一事業よりも固定費の削減がしやすいはず。
人をどうまとめるか経営戦略で大きく変わってくるように思います。