どの企業様へ訪問させていただいても企画物の成果が思うように上がっていないようです。

いろいろ分析やヒアリングを行っているとある共通点が見つかりました。それは企画書がなかったり、前準備の資料作成がなされていないということです。

企画書がないのに、企画を進めるというのは勇気がいると思います。過去の実績があるから大丈夫だと判断されてそのままになっていたり、あるいは企画書を書くという習慣がないようです。

企画の成否は間違いなく、企画書で決まります。どこまで詰めた企画書なのか
その企画書の精度を見させていただくと、成果が概ね見えてきます。

例えば、売上目標や客数目標は立てられると思います。しかし、その売上や客数の根拠は何でしょうか?客数ならば、その目標客数を達成させるための販促手法はどのようなものを使うのでしょうか?また、各々の販促の反響率の見込はいくらでしょうか?アバウトな企画ほど、成功しません。数値に細かく落とし込むことです。

成功のための条件の2つ目は時間軸を必ず入れること。いついつまでに誰が何をするのかを記入しチェックする資料を作ることです。

3つ目は、責任者を明確にすることです。誰が責任者なのかわからない。会社がやっていることというふうにならないようにして下さい。

私は個人的に講師という立場もあり、理詰めで話を進めます。売上を逆算して読み切ろうとします。できていない部分は再度、突き返します。この作業が成否を決めます。できることなら半年先のものまでチェックさせていただきたいです。

企画書がないと反省もできません。なぜ作らないのでしょうか?
これが大手企業と中小企業の違いです。大手企業では企画書がすべてです。稟議にかけられ上長の判がないと進めることはできません。事後報告もダメです。

この躾ができたとき、やっと会社と言えるのではないでしょうか?

企画が上がってくるだけではダメです。企画書を上げさせて下さい。
その癖付けが業績を安定化させます。