旅は別世界へ案内し、癒すこと・・・のはずが。。。

旅は、日常空間から脱して、別世界を体験できるのが楽しみ。
ところが最近、お客様から変わった希望が出てきています。家で寝るのと
同じような布団や枕にして欲しいとおっしゃいます。

旅自体は異空間の体験なのですが、寝る時はいつも同じでないと嫌!
なんか子供みたいな我が儘にも聞こえてきます。

でもわかるような気がします。私もシャンプー・リンスなどは家で使っているものを小さな容器に詰めて持ち歩いています。ドライヤーも自分が使いやすいものを持ち歩いています。

浴衣は、着ません。ジャージ型のパジャマを持っています。
出張が多く、ホテルで寝ることが多くなると、どうしても疲れます。その疲れを簡単に取る方法は、まず自分の気に入った形のパジャヤで寝ることだと教えてもらいました。

ホテルの一室でも家と同じような空間を自分で作り、疲れないようにしています。

だからお客様が、寝る時は家で寝るのと同じようにして欲しいというのはわかるような気がします。

旅自体は、ハレの場なのですが、いざ寝る時は緊張せずゆっくりと休みたい。
旅は疲れるものです。いつもと違う動きをしている訳ですから、何かしら疲れてきます。

温泉に入ってゆっくりしたと思っても疲れています。疲れを取るのは睡眠をしっかり取ること。夜寝れないと次の日、もっと疲れます。

だから旅では寝ることが一番大事。
いつもと同じ時間に布団に入っても寝れないことが多々あります。そのことを経験されているからこそ、このような要望が出て来るのだと思います。

外を見ることは異次元の体験でも一旦部屋に戻るといつもと同じが良い。
これが旅を何度も経験された方の本音だと思います。

個々のお客様ごとに自分の家と同じようにくつろいでいただけることが大きなポイントのような気がします。

豪華なハレの場を作るよりも家と同じもの。リピーター作りのコツは、この辺りにあるのではないでしょうか?