かなり厳しい状況であることは、従業員の方もご存知です。しかし、自分たちは実際に何をすれば良いのかご存知ではないです。

「武内さん、うちの規模だったらいくらくらい売れば良いのですか?」と従業員の方から質問があります。

「普通だったら○○○○円です。」という答えを期待されています。
業界平均や教科書的にはいくらなのか、それをもしクリアしていれば自分たちはよく頑張っている方だと思いたいところがあるようです。

しかし、経営には戦略というものがあります。一概に業界平均を超えているからと言っても意味がない場合があります。

自分を納得させるために経営コンサルタントから数値を聞きたい。
このような質問多いです。

そんな時は、数値を言いません。「企業ごとに戦略があらいますから、数値だけでは判断できないことがあります。」と答えます。

企業再生の場で大事なことは、目の前の業務を確実にこなすことです。調査や分析なんて現場の方には必要ないことです。コンサルタント気分で仕事をされては困ります。与えられた仕事を着実にこなすことです。それ以上のことを期待していません。

いつしか社長気取り?
はぁ?と思う時があります。

社長が考えることと従業員が考え実践することは違います。
その違いを履き違えられると収拾がつかなくなります。

勘違いが起こらない前に、会社の方針・方向性を明確にして伝えることです。今自分が出来る最高のパフォーマンスをすることが一番大事。それを理解してもらうことです。

社長の思いとは違うところで独り歩きしていませんか?
違う方向に行ってませんでしょうか?

会社を潰さないためにできることは、自分が今できることを100%こなすことです。それ以外ないのです。

勘違いした従業員を作らないこと。そのために、腹を割ったミーティングを行うこと。それしかないと思います。